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音駒の次に私が向かった先は、白鳥沢。
『みなさん、お疲れ様です！白鳥沢のプレーに刺激を受けて、たくさん学べて楽しかったです！』
「こちらこそ、短い間だったが世話になった。」
牛島さんと挨拶を交わしていると、天童さんが私の肩をトントンと叩いた。
「Aちゃん、賢二郎が話したがってるから行ってあげて！」
コソッと小声で言われたので、私はそのまま賢二郎のもとへ行く。
『賢二郎、あの・・・色々ありがとう。それでね・・・』
賢二郎は私と顔を合わせると、少し口角を上げて笑った。
「・・・なんかお前の表情、前と違って安心した。さっきから稲荷崎のやつら、そわそわしてるみたいだから早く行けよ。」
・・・やっぱり、賢二郎には言わなくても伝わってたみたい。
あれ、でも天童さんがああ言ってた割に、話したいことってそれだけ・・・？
『・・・ありがとう、賢二郎。』
まあ、賢二郎は行動で伝えるタイプだし、別れのセリフも長くない方がいいよね。
私はそう思って、稲荷崎の方へ行こうとした。
「・・・やっぱり、待って。」
だけど、賢二郎に腕を掴まれて引き止められる。
そのままぐっと寄せられたと思ったら、一瞬だけ私のおでこに、賢二郎の唇が触れた。
『っ・・・！？』
「・・・これで、少しは癒えただろ。」
『・・・！っばか、』
一気に顔が赤くなるのを感じたけど、それは賢二郎も同じだった。
「・・・おい、あんまこっち見んな。次会うときは、本気で戦うときだから覚悟しとけよ。」
そう言って顔を逸らす賢二郎を見て、思わず頬が緩んだ。
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水無月のぞみ - 私的には音駒か梟谷に行って欲しかった！ (12月1日 16時) (
レス) id: ba8b16685c (このIDを非表示/違反報告)
クリームうんちょ - すごく心残りがないお話でスッキリしました！！！！！お疲れ様です！！良い作品でした！！ (2022年1月5日 15時) (レス) @page31 id: 64d596bd65 (このIDを非表示/違反報告)
inno - 完結おめでとうございます (2020年6月20日 21時) (レス) id: 637a950f3e (このIDを非表示/違反報告)
猫 - 以前読ませて頂いたのですがとても素敵でした！更新待ってます！ (2020年6月12日 23時) (レス) id: 96098a2a12 (このIDを非表示/違反報告)
inno - 白布くんかっこいい (2020年6月12日 21時) (レス) id: 637a950f3e (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：小林 | 作成日時：2020年6月4日 19時
