雑愛された少女は狙われています【HQ】

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結局、研磨を置いてきちゃったし、倫太郎にまた迷惑かけたし・・・なにやってるんだろ。


少し落ち込みながら、私は白鳥沢の人たちのもとにスクイズを運ぼうとしていたとき。






『・・・！あの人、』





なにやら右手にテーピングをしているは白鳥沢の、名前は確か・・・




 




『・・・白布くん？』



「ああ・・・お前は稲荷崎の、」






白布くんはあまり表情を変えない、クールな雰囲気があるな。





『あ！テーピング、代わりにやるので手貸してもらってもいいですか？』




そう言うと白布くんは少し驚いた顔をしたけど、手を止めて私の方に差し出した。






「・・・さんきゅ。てか、同じ2年だろ？敬語じゃなくていいから。」


『そ、そう？分かった・・・！』




持っていたものを置いて、さっとテーピングしていく。


・・・白布くんの手、きれいだけど、努力してるのが分かる手だ。




 



『・・・さっきの練習見てて思ったけど、白布くんは牛島さんに相当信頼されてるんだね。』



「？なんだ急に。チームなんだから信頼なきゃ成り立たないだろ。」





『た、たしかにそうだね・・・』




 




・・・私には、稲荷崎の人たちとの信頼というものはあるのだろうか。




 



「(・・・つらそうな顔して、へんなやつ。)」

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