雑愛された少女は狙われています【HQ】

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朝。



昨日のことがあったせいで、朝食の時間から稲荷崎の人たちと同じテーブルを囲んでいるのが気まずい。


 


「「「『・・・・・・。』」」」





ひたすら沈黙。こんな静かな稲荷崎、今までなかった。




 


・・・確かに大声を上げたことは申し訳なかったと思うけど、それ以前に話を聞いてくれなかった侑だって悪い。





 



『・・・・・・はぁ、』


この空気、もう耐えられない。



 


『・・・ねえ侑。いま謝ってくれれば許すよ。』



こんな状況なら、素直に謝るのが普通だと私は思っていた。




 





すると侑は手を止めて、大きなため息をついた。





「・・・豚と話すことなんかない言うとるやろ。」



『え、』




 



・・・何それ。まだそんなこと言ってるの？




 




『・・・・・・っ呆れた。』




 




私は自分の茶碗を片付けようと、黙って立ち上がって席を離れた。


 

 
 



このままこんな状態がずっと続いていいわけないのに・・・私だってしっかりしなきゃいけないのに、余計悪化した気がした。




 



 

 


「・・・っ、アホや俺、・・・」

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