無気力組の女の子【HQ】 (ページ5)

今日:6 hit、昨日:0 hit、合計:800 hit

4 ページ5

Aside

バス中は結局騒がしかった

声を出して騒いでるわけではないけど、視線が騒がしかった

影山も結局首が動いてて視界がうるさかった←

何時間かして東京についた

バスから降りてすぐにさっき連絡を取り合っていた研磨を探す

「あ、烏野マネちゃーん！」

…また変なの来た

この人は青葉城西高校の及川さんだっけ、？

最初の練習試合のときにすごいサーブ打ってた人か

「え、ちょっと無視！？やだなぁ！及川さん泣いちゃうよ？」

「大王様ぁ！！」

「げっ、チビちゃん、今来ないでよ！」

とりあえずめんどくさい人は無視に限る

日向が話しかけている間に大地さんが私の前に立つ

「ちょ、主将くん見えない！」

そんな風に前の方で騒いでる及川さん

…騒がしいな

…うん、苦手

つまんなくなったので持ってきていたぶどうのグミを食べようと鞄に手をかけると後から抱きしめられる

「Aちゃ〜ん、久しぶりだね〜」

「ちょ、…クロA離して」

『…っ！研磨』

「久しぶり、A」

多分私をバックハグしているのは黒尾さんで、見えないけど近くにいるのが研磨だ

『研磨、会いたかった』

「おれも」

「なになに、俺は無視っすか？」

…と、研磨となんとなくカップルみたいな会話をしていたら、黒尾さんが不貞腐れたように呟き抱きしめる力を強くしてきた

『…黒尾さん、離してください』

「やだね」

『…………

大地さん、助けて』

私の言葉にバッと振り返った大地さん

「…黒尾？」

「サワムラく〜ん、久しぶりでーす」

「ああ久しぶり、そんなことよりウチのマネージャーを返してくれないかな？」

「いやだ〜」

このままでは二人の言い合いが絶えなく続きそうなので、夜久さんを呼んで止めてもらった