過去話5☆ ページ9
彼は、左に避けたため、腹という急所に、刃物が刺さるのは防げた。
それでも、少し遅かったため、その刃物は、彼の右腕に刺さっていた。
「痛っ…!!何すんだよカス!!」
そう言うが、彼は、右腕を左手で庇っていて、殴り返せそうもない。
「あ?誰がカスだって?」
そう言って、奴が殴ってくる。
彼は、それを避けられなかった。
痛みを耐えることに必死だからだ。
そうして、奴はまた一発殴ってきた。
そして、彼は、少し後ろに飛ばされた。
でも、そうしてくれることによって、腕から刃物が抜けるという利点があった。
彼は、即座に刃物を抜いて、自分の上着を脱いで、止血に使った。
でも、彼は、気付いていない。
彼は、顔も殴られていて、唇から血液出ていることも。
そして、奴がやってきた。
また殴られると思って身構えしていたが、いつになっても殴られない。
なぜか不安になりながらも、奴の顔を見ると、顔を真っ青にしていた。
なぜ、真っ青なのかはわからないが。
そして、奴は
「ひ、ひぃぃぃぃぃぃ!!!」
と、言い、逃げていった。
彼は、その行動に疑問を抱いた。
そして、彼は、唇から出てる血液の存在に気付き、袖で拭った。
そして、刺された傷口を見ようと、止血に使った、上着を右腕から外すと、
「うわぁぁぁぁ!!!な、なんで…!?」
彼も驚いた。
彼は、普通の人の血液の色は赤黒い色をしているのを知っている。
だが、彼の血液の色は、綺麗な青色で、彼の瞳と髪と同じ色をしていた。
でも、彼も信じられなかった。
だから、彼は、さっき唇の血液を拭った袖を見ると、同じ青色の血液がついていた。
そして、彼は、思った。
(今帰ったら、この事がバレて、大変なことになるかもしれない。)
そう思ったとき、何か分からない謎の気持ちに苛まれた。
「なんだ、この気持ち…。気持ち悪い。」
背筋がゾッとするような、何かに体を支配されるようなこの気持ち。
すると、勝手に右腕が動いた。
そして、左手首の上に右手が横に乗った。
(か、身体が、勝手に…!!)
そして、右手が左手首の上で左から右にスライドした。
その瞬間、自分の左手首が、切れて彼の血液が吹き出した。
それと、共に左手首に激痛が走った。
「痛っ…!!でも、身体が勝手に動く…!」
そして、彼は、あまりの激痛に、しゃがみこむ。
でも、そのとき気付いた。
急に身体のコントロールが効くようになったことを。
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楓生(プロフ) - リア充暗殺隊隊長のミドロさん» へへっ…!ありがとうございます!! (7月12日 23時) (レス) id: 17fdfdd6c0 (このIDを非表示/違反報告)
リア充暗殺隊隊長のミドロ - あ〜♪尊い☆ (7月12日 23時) (レス) id: 76e750bc9b (このIDを非表示/違反報告)
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