廃墟となった国の少女 second (ページ35)

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re「コンちゃんが、忘れるとか珍しいね。」

cn「いや、俺だって、忘れることあるからね！？ないみたいな言われ方されてるけど！」

この雰囲気、いいな。

なんか楽しくて、気分がよくなる。

そう思ってると、

rd「なーにしてるのっ？」

と、急にらだくんの声がしたから、私は

『うわぁぁぁぁ！！！』

思わず叫んじゃった。

rd「ごめんて。驚かせるつもりはなかったから許して。」

そう言い、謝るが、

kyo「お前、正直、俺も驚いたぞ。」

re「俺も叫びそうだったんだけど。」

と、罵倒が続き、

rd「誠に申し訳ございませんでした。」

と、謝罪した。

分かれば、いいんだよ。

rd「それでなにしてるの？」

そう再度聞いてきたので、

『みんなでお花探し。』

そう答えた。

そう言うと、彼は興味ありげに、

rd「え！俺もやりたい！」

そう言ったので、みんなで見つかってないお花探しをすることになった。

そして、始まってすぐに、今までいたことのない、白いお花を見つけた。

『新種らしきもの発見！』

そういうと、みんなが集まってくる。

cn「ん－、その花はヒナソウかな？」

そういうと、みどりくんが心当たりがあるのか、

md「懐ｶｼｲﾅ。」

と呟いた。

つまりこれは、みどりくんにとって大切な花ということだろう。

cn「ヒナソウの花言葉は、甘い思い出、寛大な愛、会える幸せだね。」

寛大な愛。

この言葉は、みどりくんにピッタリな気がした。

らだくんに対する愛の大きさはとても大きいものに思えるから。

大切な約束にあんなにも本気になれるということは、彼のことがきっと、大好きで、とても信頼してるんだろうな。

そう思った。

md「ﾋﾅｿｳﾊ、俺ｶﾞﾗﾀﾞｵｸﾝﾄｱﾉ約束ｦｼﾀﾄｷﾆﾓﾗｯﾀ花ﾅﾝﾀﾞ。」

みどりくんが、そう言ったら、

cn「俺も、らっだぁと約束したときにもらったな。スズラン。初めもらったときは、死ねって言ってるのかと思ったけどね。」

re「俺も、約束の証ってもらったな。」

kyo「俺もやな。」

みんながそう言った。

みんながそう言ったときとあることが頭に浮かんだ。

なんで私だけ、二輪なんだろ？

そして、なんでらだくんに該当する花がないんだろ？

こんな疑問が浮かんできた。

これ、私の花のどちらかはらだくんの花で、その花に、らだくんの気持ちがあるとか？

そう思った。

そしてそこで一つ思い当たる節があった。

それは、みどりくんの大切な花のヒナソウ。

その花言葉の、寛大な愛だ。