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md「Aチャン。ラダオクンニ言イ返スンダッタラ、ブッサッテ言エバ、クリティカルダヨ。」
そう言われた。
だから、
『らだくん、ぶっさ。』
って言ってみたら、
rd「負けました。」
って返ってきました。
本当じゃん。
そう思ったから、
『みどりくん、流石だなぁ。』
と、感心した。
みどりくん、らだくんの弱点も分かるんだ。
でも私はらだくんの顔に関しては、イケてると思う。
そう思ったとき、みどりくんが何かしてることに気付いた。
『みどりくん。何してるの?』
気になったから聞いてみると、
md「サッキノ考エダッタラ、ラダオクンハ俺トノ約束ヲ覚エテイルッテナッタケド実際覚エテナカッタラノタメニ、思イ出サセタイナッテ思ッテ。」
と答えた。
らだくんは確実にその約束を覚えている。
でもみどりくんからしたら、忘れられたくない、大切な約束だ。
だから、念には念をということだろう。
md「ダカラ、アノ時ミタイナ、桜ヲ表現シヨウト思ッテ。」
そういうみどりくんの目に必死さを感じた。
『桜?あのピンクのふわふわのこと?』
そう聞くと、そうというかのように頷いた。
md「丁度アノ木ダシ、今日ノ空ハアノ日ミタイニラダオクント同ジ綺麗ナ青色ヲシテル。コンナニピッタリナコトアル?」
私も記憶の欠片だけどその風景を知っている。
あの日と同じ、青く澄んだ青空。
『桜さえあれば完璧なのに。』
そういうと、みどりくんが
md「俺ダッタラデキル。」
そういい、あの木に魔法をかけるかのように、手を動かした。
そして、少し強い風が吹き、私は目を閉じた。
そして、少し風が弱まったときに目を開くと、
『わぁ…。』
と、感心の声が出るほど、綺麗な景色が広がっていた。
風が吹いたのもあるのか、桜吹雪も吹いていた。
kyo 「なんや!?この季節になんで桜が咲いてるん?」
re「綺麗だなぁ…。」
cn「お花見したくなるなぁ。」
みんなも、驚きと感心をもっていた。
『みどりくん…。』
好きな人のために、こんなことも出来るのか。
私は…出来ない。
そう思うと、なぜか私はほんとにらだくんたちといてもいいのかわからなくなる。
好きな人のために、こんな風に何かできるわけでも、してあげれるわけでもない。
逆に、役に立とうとして、迷惑をかけてしまう。
私はらだくんのそばにいていいのだろうか?
分からない。
でも私は彼から離れたくない。
それしかわからない。
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楓生(プロフ) - リア充暗殺隊隊長のミドロさん» へへっ…!ありがとうございます!! (7月12日 23時) (レス) id: 17fdfdd6c0 (このIDを非表示/違反報告)
リア充暗殺隊隊長のミドロ - あ〜♪尊い☆ (7月12日 23時) (レス) id: 76e750bc9b (このIDを非表示/違反報告)
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