6 ページ20
cn「ちょっ、みどりくん!!」
コンちゃんが流石にダメだと思ったのか、みどりくんを注意しようとする。
でも、それを書き消すように…
rd「うん…。最低だよな。自分で両親を殺したのに、事故で死んだとか嘘ついて、そして、大事な約束まで覚えられてなくて…。」
え…今…。
「大事な約束」って…。
rd「こんな…っ!こんな…俺で…ごめんなっ…!!」
そう言って、らだくんは、部屋を出ていった。
それを確認すると同時に…
『わたしっ…!わたしっ…!らだくんの役に立てなかったっ…!』
そう言い泣き出してしまった。
そんな私を、優しく慰めてくれたのは、
re「大丈夫。俺は、あいつのことひどい奴だとは思ってない。」
レウさんだった。
『大丈夫じゃ…っ!ない…っ!わたし…っ!知ってるのに…っ!』
cn「知ってるって何を?」
『らだくんと…みどりくんの…約束…。』
私がそう言うと、みどりくんが驚いた顔をしていた。
md「ナンデAチャンガ知ッテルノ?」
そう聞かれても、なんとも答えられない。
それでも、王女様に呼ばれたみんなに能力があって、私にないのは、おかしい!
多分これが私の能力。
『多分私の能力的なもので、伝わってきたのかな?』
kyo「なるほどな…。ん?ということは…。」
cn「Aちゃんそれ、誰から伝わってきたとかわかる?」
そう聞かれた私は、
『わかる。』
そう答えた。
md「誰カラ伝ワッテキタノ?」
そう聞かれる。
『それはね…らだくんからだと思う。』
re「そう言える理由は?」
『らだくんの表情と言い方が、過去話と一致しているから。』
そう答えると、全てが分かったのか、みんなが納得していた。
kyo「ということは、らっだぁは、分かってるのに、分からないフリをして、また自ら傷付きに行ったわけやな。」
きょーさんがそう、総括してくれた。
それを聞いてか、みどりくんがすごく悲しそうな顔をしていた。
そうだよね。
嫌われたかも知れないんだもんね。
cn「でも、らっだぁ帰ってくるかな?」
コンちゃんがそう言ったとき、私は、らだくんが部屋を出ていく前に言った言葉を思い出していた。
こんな、こんな、おれでごめんな。
自虐的な言葉がある。
なんだろう。すごく嫌な予感がする。
そう思ったとき、また、私の頭に1つの景色が流れてきた。
私は、その景色を見て、嫌な予感の正体がわかった。
『みんな…っ!早くしないと…らだくんが死んじゃう!』
18人がお気に入り
感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
楓生(プロフ) - リア充暗殺隊隊長のミドロさん» へへっ…!ありがとうございます!! (7月12日 23時) (レス) id: 17fdfdd6c0 (このIDを非表示/違反報告)
リア充暗殺隊隊長のミドロ - あ〜♪尊い☆ (7月12日 23時) (レス) id: 76e750bc9b (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ