過去話14 ページ18
彼が、稽古を始めて2年ほどたったあの日。
父が、戦友を連れてきたと言って、紹介してくれた、あの人の足元に隠れていた、彼と同い年だと思われる少年。
あの日は、とんがり帽子じゃなく、緑の恐竜の服を着ていたが、顔立ち、瞳の色、性格の全てが、一致していた。
そして、彼は、少年が父を待っている間に、「生まれつきの能力」で、遊んでいたのを見た。
あのときは、彼も、驚いただろう。
自分と同い年の少年が、地面から、花を出したり、小さな木を生やしたりしているのだから。
そのとき、彼は、
(俺も、あんな能力あったらな。)
と考えた。
だが、すぐに稽古に呼ばれて、彼は、走って、父の方に向かった。
彼は、あの少年が気になってしょうがなかった。
だが、それから、少年は来なかった。
それでも、彼は、覚えていた。
「いつか会って、仲良くなる」という野望を持ちながら。
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楓生(プロフ) - リア充暗殺隊隊長のミドロさん» へへっ…!ありがとうございます!! (7月12日 23時) (レス) id: 17fdfdd6c0 (このIDを非表示/違反報告)
リア充暗殺隊隊長のミドロ - あ〜♪尊い☆ (7月12日 23時) (レス) id: 76e750bc9b (このIDを非表示/違反報告)
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