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「医療班やからやろ！」
会議室を静寂に包むほどの怒気を含んだ声にコネシマも驚いた表情を見せた。
驚いたのはコネシマだけでなく、全てを知っているグルッペンやトントンも同様だ。
彼があのように声を荒げるのは珍しかった。
「ま、まぁ二人とも。そんなに熱くならないで…いろんな意見があるのは当然なんやし…」
気まずそうにそう言うシャオロンは二人の間に立ち「ね？」とお互いの顔を見る。
「お前も俺も、他のみんなも、こないだのでかい戦いで疲れてるのは本当や。俺やって別に作戦に不満があるわけやない。やれ言われたらやる。せやけど誰か一人だけでも、仲間の心配する奴がいたってええやろ。あの言い方はキツいぞお前」
ゾムにそう言われコネシマはじっと見つめ返す。
整った顔の彼もまた、無表情だと恐ろしさを覚える。
少し間が開いた後、短い息を吐いて右手を後頭部に当て雑に掻いた。
「…せやな。敵の名前を聞いてカッとなったかもしれん。口出すなや思うて…言い過ぎたわ」
その言葉に会議室にいた全員がほっと肩を撫で下ろす。
この二人の喧嘩は止めるのが大変な暴動の五本指に入る。
手や足が出る前に解決してよかったと一番近くにいたシャオロンも心底安心したように胸を撫で下ろした。
「内容を部下に伝えた後に謝りに行くわ」
「…そうしたってくれ。俺も熱くなりすぎた、悪かったな」
「ええんや、意見を言うことは大事、やろ？」
ひらひらと手を振りながら背を向け会議室の外へ出ていくコネシマ。
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味鈴(プロフ) - 紫苑ちゃぬさん» ご感想、ありがとうございます。気楽にだらだらのやっていますがよろしくお願い致します！ (2023年4月26日 23時) (
レス) id: 0263eefc6e (このIDを非表示/違反報告)
紫苑ちゃぬ - やばい、、、タイプの小説だぁ、、、 (2023年4月26日 21時) (レス) @page9 id: b2c2939cca (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：味鈴
| 作成日時：2023年4月20日 20時
