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「あ…ただひとつだけ予想外なことがあってな」
顎に手を添え目線を左上に移す。
「なに？」
大先生は立ち上がり大きく伸びをしながらグルッペンを見る。
「ゾムだ。ゾム」
ゾム？と二人合わせて首を傾げる。
「ほら、コネシマがお前にキツく言うたやろ。会議室を先に出たお前らは知らんやろうがあのあと二人が少し揉めたんや」
はえ〜という大先生は心底興味がなさそうだが、木の上にいるAは話の続きを待っている。
「ゾムは暗殺部隊やからな、現状を知っとる。俺の命令とは言えお前の意見が間違ってるとも思えなかったんやろ。『あんまり知らん現状を調べもせずにキツく言うたるな』ってな」
その言葉に目を丸くする。
確かにゾムは暗殺部隊である関係上、医務室をよく使う一人だ。
治療している間その日の作戦内容をぽつぽつと呟くように話すことがある。
特に味方が死んだ日は責任を感じ、それに押し潰されないよう、よく喋っていた。
メンタルケアもしているAはそれを黙って聞いている。
彼にとって、誰かにただ黙って話を聞いてもらうことが一番のケアだということを分かっているからだ。
「それにコネシマがなぁ、またいらんこと言うねん『医療班が作戦にどうこう意見言える立場か？戦場行くのは俺らやねんぞ』って。それがどうもゾムの地雷に触れたらしくてな、珍しく声を荒げたんや」
・・・
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味鈴(プロフ) - 紫苑ちゃぬさん» ご感想、ありがとうございます。気楽にだらだらのやっていますがよろしくお願い致します！ (2023年4月26日 23時) (
レス) id: 0263eefc6e (このIDを非表示/違反報告)
紫苑ちゃぬ - やばい、、、タイプの小説だぁ、、、 (2023年4月26日 21時) (レス) @page9 id: b2c2939cca (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：味鈴
| 作成日時：2023年4月20日 20時
