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「この近距離で銃なんぶっ放してみろぉ？当たって痛いやろなぁ」
「セリフが完全に悪役のそれなんですが…」
「お前に人の心はないんか！」
トントンと大先生は持っていた銃を床に置き両手を上げる。
下がれ下がれと言うロボロの指示に逆らうことなく従った。
「シャオロンとゾムの位置は？」
銃口をAの頭に向けながらロボロは敵の情報を伺う。
二人が口をつぐむとロボロは「ふーん？」と少しだけ首を傾け、Aの太腿に一発ゴム弾を撃ち込んだ。
「「なっ…！？」」
「いッ…！」
「ほらぁ、次はどこかな？」
にっこりと綺麗なアーチを描くロボロの口元。
実戦のように行っている訓練だが、まさに内容も実践的で対峙している二人も「クソがァ…」と言いながら青筋を浮かべている。
「ロボロほんま汚い役やらせたらピカイチやな」
「俺らじゃなかったらほんまに嫌われとるであれ。いや、待て。ちょっと嫌いになりそうや」
突然聞こえた敵の声にロボロはハッと味方の位置を確認する。
インカム越しからはノイズ音だけで応答がなく二人は『死んだ』のだと理解した。
「で？次はどこやったかなぁ？ロボロ♡」
「しまっ…！」
背後に回り込んでいたゾムはAに向けられた銃を上向きに払い上げる。
銃は宙を舞い、振り向こうとするロボロの足を払いバランスを崩した。
床に手を付いたロボロを逃げられないよう脚で絞めると、宙を舞った拳銃は人質となっていたAのところへ、まるで合わせたかのように手中に収まっていた。
「あ…やっべ…」
「ロボロ」
負けじとにっこり笑ったAは「これ、『クソ痛いゾ』」とロボロの腹にゴム弾を撃ち込んだのであった。
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味鈴(プロフ) - 紫苑ちゃぬさん» ご感想、ありがとうございます。気楽にだらだらのやっていますがよろしくお願い致します！ (2023年4月26日 23時) (
レス) id: 0263eefc6e (このIDを非表示/違反報告)
紫苑ちゃぬ - やばい、、、タイプの小説だぁ、、、 (2023年4月26日 21時) (レス) @page9 id: b2c2939cca (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：味鈴
| 作成日時：2023年4月20日 20時
