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「オラコネシマぁ！そんなんじゃすぐ死ぬでぇ！」
「グルちゃんが二時方向から狙っとる！対応するわ！」
「ロボロ援護頼む！そっから狙え！」
激しい攻防に城の中で白旗を持ちながら見学をしているAは呆気に取られていた。
全員目がギラギラしており心配せずとも本当に相手を殺しにかかる勢いだった。
Aが意外に感じたのは普段穏やかなトントンが興奮したように口角を上げ、他の幹部達と変わらない乱暴な日本語を使っていたことだ。
普段基地でしか見かけない彼は、怒る事があっても捲し立てる様に正論を並べ相手を黙らせる事が多い。
しかし今は
「オラァ！さっさとくたばるんだよクソ雑魚がぁ！」
あの感じである。
知らない姿を垣間見てAは嬉しいような悲しいようなと、苦笑いを溢した。
「通りまーす！」
そんな殺気マシマシの戦場で巻き込まれないようAはルールを徹底して見学をする。
蛍光ピンクのゼッケンと帽子はもちろんのこと、腰には念の為のラバーナイフ、左手には白旗を持ち移動の際には大きな声で声がけをする。
「おう、どうだい？せんせ」
「ロボロ…いやぁ…想像以上に戦いって感じだね」
物陰で弾を詰めているロボロと出くわす。
あちこちから飛んでくる銃弾に当たらないようロボロはAの頭を押さえつけ、グッと屈む体制にさせた。
「せやろぉ？あいつらこんなんだから怪我も絶えへんねん。ほんまお構いなしや」
やれやれと言うロボロだが、その表情は余裕に満ち愉悦と言わんばかりに口角が上がっていた。
目元は顔にかかる布で見えにくいが、悪い顔をしてるのは容易に想像がつく。
「そういうロボロもね」
「あぁそう見える？悪いせんせーやね君は」
そんな子は！とロボロは勢いよくAの腕を掴んだ。
突然のことに対応が追いつかず、白旗を床に落としてしまう。
「おーっと動くなよ大先生！トントン！人質がどうなっても知らねぇぞ？」
「「「ひ、人質ィ！？」」」
人質になったA自身も、突然現れた人質という存在に驚いた目の前の二人も一瞬でピタリと固まった。
近くでそれを見ていたコネシマとグルッペンは「汚ねぇロボロ！」と言いながらも腹を抱えて大笑いしている。
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味鈴(プロフ) - 紫苑ちゃぬさん» ご感想、ありがとうございます。気楽にだらだらのやっていますがよろしくお願い致します！ (2023年4月26日 23時) (
レス) id: 0263eefc6e (このIDを非表示/違反報告)
紫苑ちゃぬ - やばい、、、タイプの小説だぁ、、、 (2023年4月26日 21時) (レス) @page9 id: b2c2939cca (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：味鈴
| 作成日時：2023年4月20日 20時
