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城の入り口は地続きとなる一本道だった。
むしろ、入り口はそこしかない。
門をくぐり少しだけ階段を降り、左へ曲がると再度一本道。
そこを渡り切るとようやく少しだけ開けたところへ出る。
ほとんどの場所に窓などはなく、例えるなら少し入り組んだ灯台のような作りだなと皆が思った。
「地下だけはごっつい牢屋があんねんな」
「いったいなんのための施設やったんやこれ…」
全員で上へ、上へ登っていくと伸び放題のバラ園があったり、朽ちてボロボロになった世界地図が壁に貼り付けられたりしているところもあった。
一番上はかなり景色がよく、本当に遠く小さくではあるが街まで見えるほどの高さだった。
「今日はここで２チームに分かれて攻城戦を行うゾ」
頂上は風が強く、グルッペンの羽織るマントがバサバサと音を立てて揺れる。
軍帽が落ちないよう押さえながら全員の方に向き直ると「下で説明しよう」と勢いよく飛び降りた。
「あ！？」
突然飛び降りるもんだからこの高さに皆が驚き下を見る。
グルッペンはすでに場内を把握し切ってるようで降りた先にある通路をすたたーと走っていき姿を消した。
当然のようにトントンは頭を抱えており、普段から振り回されてるんやなということがよく垣間見えた。
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味鈴(プロフ) - 紫苑ちゃぬさん» ご感想、ありがとうございます。気楽にだらだらのやっていますがよろしくお願い致します！ (2023年4月26日 23時) (
レス) id: 0263eefc6e (このIDを非表示/違反報告)
紫苑ちゃぬ - やばい、、、タイプの小説だぁ、、、 (2023年4月26日 21時) (レス) @page9 id: b2c2939cca (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：味鈴
| 作成日時：2023年4月20日 20時
