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再び意識が落ちていく。
徐々に、ゆっくりと。
医務室の扉が再び開いた気がしたがもう声は出なかった。
夢なのか現実なのか朧げで、ただ再び頭を撫でられた感触だけは伝わった。
『子供じゃないねんぞ』と悪態をつく気力もなく、コネシマは眠りについた。
・・・
「シッマぁあ！お前これ！俺の仕事じゃないねんからな！もう動けるやろお前！」
「あー痛い痛い…もう少しシャオロンが早く来てくれてたらこんなことには…！」
「おーなんだコラやんのかコラ？俺らが来なかったらその程度じゃ済まんかってんぞコラ」
コネシマに仕事を押し付けられたシャオロンはその膨大な仕事量を前に医務室へとゾムを連れ殴り込みに来た。
ベットで昼食を食べていたコネシマは箸でシャオロンの持つ書類を差しながら「それ、終わったらトントンまでよろしく」とそのまま漬物を口へ放り込む。
「くっそ〜〜！なぁせんせー！コネシマ絶対もう大丈夫やろ！書類仕事ぐらいできるやろ！？」
助けを求めるように見ると、同じく昼食を取るAはごくんとほうれん草のお浸しを飲み込み「どうですかねぇ」と首を傾げながら笑う。
「てめぇせんせー買収しやがったな！？最近まで医務室全然近寄らんかったくせに！知ってんねんぞ！」
「は〜〜？全然何言うてるか分かりません〜大体俺は怪我人やぞ！死にかけて安静にしとれ言われたんや！安静にすんのが今の仕事やっちゅうねん！」
バチバチと火花が見えそうなほど言い争うふたりを他所に、Aとゾムは隅っこで「これ美味しいねぇ」と昼食を堪能する。
あまりの騒がしさに廊下を通りがかったトントンがピシャリと勢いよく扉を開け「やかましい！！」と施設中に響く声でふたりを怒鳴りつけた。
シュンとする子犬２匹にゾムは腹を抱え笑い、Aもまたその平和な景色に幸せそうに笑っていた。
END
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味鈴(プロフ) - 紫苑ちゃぬさん» ご感想、ありがとうございます。気楽にだらだらのやっていますがよろしくお願い致します！ (2023年4月26日 23時) (
レス) id: 0263eefc6e (このIDを非表示/違反報告)
紫苑ちゃぬ - やばい、、、タイプの小説だぁ、、、 (2023年4月26日 21時) (レス) @page9 id: b2c2939cca (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：味鈴
| 作成日時：2023年4月20日 20時
