後悔した124 ページ7
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閉め切られた襖が
小さな光を零しながら、かたりと音を立てた。
鶴「んで、どうするつもりなんだ?」
鶴丸国永が切羽詰まった顔をしながら
源氏兄弟、もとい
髭切と膝丸に問いをなげかけた。
髭「困ったね」
珍しく真剣な顔をして
髭切が呟いた。
膝「そういうお前は
どうするつもりなんだ、鶴丸」
鶴「どうするも何も
今まで考えたことがなかったからな」
苦笑いをしながら
鶴丸は目を伏せた。
鶴「でもなぁ、なんでかここが苦しくて敵わん。」
そう言って鶴丸は自分の胸元を抑えた。
_____こんな驚き、求めていないんだがなぁ。
鶴丸がふとこぼした言葉は
源氏兄弟の心を揺すってみせた。
膝「この感情というやつには、
いつまで経っても慣れないものだ。」
髭「あはは、そうだねぇ」
何処か重たい空気に
珍しく鶴丸は黙る。
膝「そう言えば、あいつは
柘榴と共にここを出ると聞いたぞ」
鶴「あぁ、三日月か」
少し羨ましげに微笑んだ鶴丸は
はぁ、とため息をついた。
髭「....羨ましそうだね」
鶴「ははっ、そう見えるかい?」
髭「見えるよ。
君の心は案外分かり易いんだね。
ねぇ?肘丸」
膝「兄者!俺は膝丸だと何回言えば...!!」
膝丸ががたりと立ち上がる。
怒っているのかショックを受けているのか、
顔を赤くして話す膝丸に対し
当の髭切は全くもって聞く耳無しなのか
あははは〜と笑っている。
鶴「ったく、こんな時にまで
仲良しなことだな」
そう言って
彼はまた瞼を伏せた。
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すき - つ、続きをお恵みくだされ、、 (8月11日 0時) (レス) id: 7b1f7a885b (このIDを非表示/違反報告)
ぽむ - もう、 主さん 凄すぎです! 涙が止まりません… 続きが出るの楽しみにしてます! (2022年12月29日 16時) (レス) id: e77f83ec62 (このIDを非表示/違反報告)
零(プロフ) - 続きが速く見たいです (2022年11月19日 20時) (レス) id: 730adcd2c0 (このIDを非表示/違反報告)
夏実(プロフ) - 更新停止!!!一気に見て涙と鼻水がアホみたいに止まらないです!!!!めちゃくちゃ好きです!!!! (2022年8月3日 18時) (レス) @page50 id: eae39e15db (このIDを非表示/違反報告)
ハラミ(プロフ) - 更新の通知見て叫びました泣大学受験お疲れ様です!!更新してくださってほんとに、ほんとに!嬉しいです!待っていてよかった泣無理せず更新してくださると嬉しいです!応援してます! (2021年8月2日 12時) (レス) id: 3d9ffd1e6a (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:みりん← | 作成日時:2018年12月20日 22時