【僕だけが】unforgettable【愛してた】

後悔した１２０ ページ3

三日月side

傍から見ていた時と違う。

寂しくて、小さな背中だった。


三「ある....柘榴」


"主"という単語を喉の奥に押し込んで

俺は柘榴の体を抱きしめた。


それと同時に

暖かく、綺麗な霊力が俺に
流れ込んでくるのが分かった。

ただ、少しだけ乱れが生じていて
何処か不安定だ。


あ「ﾝぐっ....ぁ..ぅ」


嗚咽で揺れる体を、一定間隔で
そっと叩く。


三「許してもらおうなんて思っていない。
三年も放ったらかしにしたのだ。
お主に嫌われていても仕方がない。」

それでも、と俺は続けた。

柘榴の瞳が
ゆっくりと俺に向く。


三「俺は、お主を慕っているのだ。
彼の人の息子だから..ではなく、

俺の＿＿＿＿＿主として。」



願わくば俺を傍に置いて欲しい。

その声で、俺の名を呼んで欲しい。


過去の歴史は変えることは出来ずとも
未来は変えられる。


三「駄目だろうか」





その口から、どんな言葉が紡がれるのか。

俺は不安で堪らなかった。

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