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未知と無知2 ページ16

あ「あ、あの..」

冷や汗が僕の額を頬に伝い

ポタリと石畳の道に落ちた。


とてつもない恐怖感に
視界が定まらない。

こう、硬直しそうな首を
ぐっと上げた。


あ「え、えぇ?」


そこには刀剣男士も人間もいなかった。

いたのは


?「どどど、どうしたのですか審神者様ぁ!」

滅茶苦茶焦り過ぎて
汗をかきまくってる狐だけだった。


あ「え、っと?その、君..誰ですか?」

?「はっ!私はこんのすけと申します!」


狐と話すビビリの青年

きっと周りからしたらキチガイって
勘違いされるよね。


いや、今は他に人はいないんだけど...

あ「こ、こんのすけ..」


こ「はい!私が貴方様の本丸の"式神"です!
あ、いや。こういった場合『管狐』と申すのが適切ですね!」

1人でどんどん話していくこんのすけに
僕はただ口を開けて聞いてることしか出来なかった。


あ「え、君が..式神?」

ごめん、式神っていったら
男の人とかそんなふうな人間チックな神様だって
僕勝手に勘違いしてた。

あ「なんか、ごめん」

こ「な、何故ですか?!」

あ「ううん、何でもないんだ」


でもよかった。

僕、こんな所に1人で放置されたら絶対に
今日を生き終えることは出来なかったと思う。

多分此処で体操座りして
天国に昇天してたから()


あ「ありがとう、こんのすけがいたお陰で
結構元気でたよ」

こ「それは光栄です!」

ぱぁっと笑うこんのすけが
すごく可愛かった。


あ「えっと、これは中に入った方がいいかな..?」

こ「そうですね!」



.



この時僕は忘れていた。

自分が誰か、どんな立場なのか。



忘れちゃいけないのに


忘れることない筈なのに



あ「よし。中、入ろう」



すっかり重大なことを

僕は、忘れてしまっていた。

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尼子 - めっさ好きです…続きが気になります!ホント、出来たらでいいので更新してほしいです。 (2021年1月17日 2時) (レス) id: 40e4cbfdd7 (このIDを非表示/違反報告)
午後の紅茶は午前に飲む。 - オメガバースだと…。最高かよ、最高です。だかしかし、更新停止中だとツッ!!なんという屈辱、みりん←さんのペースで更新頑張ってください。 (2021年1月7日 23時) (レス) id: 2ed3efbae0 (このIDを非表示/違反報告)
ウタ - 楽しみにして待ってます! (2018年11月15日 23時) (レス) id: 5d727cd1f1 (このIDを非表示/違反報告)
輪廻 - 美味しいっ…!リアル大変かと思いますが更新頑張ってください!応援してます! (2018年8月30日 3時) (レス) id: aaa6925eed (このIDを非表示/違反報告)
サラ(プロフ) - 更新待ってます (2018年6月5日 0時) (レス) id: dfe0d85699 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:みりん← | 作成日時:2017年7月6日 18時

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