三十三 ページ36
.
ハッと目を覚ます
あ「い、た...」
鈍器で殴られた様な痛みに
暫く私は起き上がる事が出来なかった。
あ「っ、誰も..いない。」
部屋にはただただ沈黙と
哀愁が漂っていた。
割れたお皿が
とても痛々しく飛び散っている。
あ「やっぱり私には....」
淡い期待だった。
もしかしたら誰かが私を探してくれていて
この現状に気づき、
どうにか運んでくれはしないであろうか、と。
そんな期待も
今となっては淡く脆く
消えていく。
また、涙が出そうになった。
あ「片付けなきゃ...」
割れたお皿に手を伸ばしたとき
初めて気づいた。
いや、
初めて認識したと言った方が適切でしょう。
あ「もう、日が沈みかけているんですね。」
オレンジ色に染まる夕日が
私の手を照らす。
お皿の破片がきらきらと
輝いていた。
あ「...痛っ」
そっと一欠片ずつ集めようと
破片に触れた時
指先がぴしりと切れてしまいました。
あ「血が...」
嗚呼、痛い。
とてもとても痛い。
あ「っ、いたい....」
じわりと滲み出た涙が
ポタポタ床に零れ落ちてゆく。
私は何が悲しいんだろう。
なにを思って泣いているんだろう。
あ「っ...ｸﾞｽｯ..」
訳の分からない涙が頬を伝っていく。
.
いや、分かっている。
この涙の理由に。
きっと私は寂しいと思ってしまった。
誰も、私を見てくれていない事が
悲しくて哀しくて仕方なくなってしまった。
あ「ﾋｯｸ....っぁ...うっ...」
こんなにも醜くて、弱くて
独りではなにも出来ない私が
私は大嫌い。
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みりん←(プロフ) - 夜さん» 楽しんで頂けてなによりです！この小説を通して、なにか、見つけて頂ければと思います。更新、頑張りますね！！ (2018年1月23日 21時) (
レス) id: a780c8df64 (このIDを非表示/違反報告)
夜 - すごく続き気になります！大切なものが無くなるつらさがとても心に響きました。これからの更新頑張ってください！ (2018年1月23日 2時) (レス) id: 7575b535e1 (このIDを非表示/違反報告)
みりん←(プロフ) - 和狐音さん» うわぁぁあ！ありがとうございます！お、面白いだなんて..！(号泣)そうですね汗こんのすけ全てって感じで進んじゃってますwこれから見習いは...ふふっ←取り敢えず面白くできるように頑張ります！ (2018年1月22日 15時) (レス) id: a780c8df64 (このIDを非表示/違反報告)
みりん←(プロフ) - アルファぺテロさん» そう言って頂けて嬉しいですっ、！！更新頑張ります(グッ) (2018年1月22日 15時) (レス) id: a780c8df64 (このIDを非表示/違反報告)
和狐音 - 凄く面白いです！…だけど主人公が辛いですね。唯一の支えはこんのすけですね。それに辞めるだなんて……刀剣男士達は後悔すべき！主人公の気持ちを理解すべき。見習いは罰するべき★←更新頑張って下さい！！ (2018年1月22日 3時) (レス) id: f7d3b5982d (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：みりん←
| 作成日時：2017年3月23日 1時
