参 ページ5
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夜「A様、お気を付けて。」
あ「うむ。」
いちに見送られ、私は屋敷を出た。
ざりざりと地を踏みしめ
山を降りる。
私の屋敷、鬼代護邸は
山の奥にひっそりと、かつ大規模に作られていた。
産屋敷邸から二つほど離れた山だ。
直ぐ駆けつけられるように。
攻め行ってきた鬼が、
産屋敷邸に近付く、或いは辿り着く前に。
『A、今日ノ任務は無いぞ。』
あ「...分かっておる。暇潰しに向かうところだ。」
私の肩に、"不死鳥"がゆっくりととまる。
こやつは私の鎹鴉。
我が一族の家紋にもなっている。
あ「どうせお前も暇であろう？
私に着いてくるか？」
そう聞いて視線を少し、やつに向けると
そいつは瞼をゆっくり閉じてククッと笑った。
『お主も相変わらずダな。
強引な所ハ昔から変わらぬ。』
あ「...変化には無頓着なもんでね。」
こやつとは私が生まれた時から
ずっと一緒だった。
何をするにも、四六時中。
あ「お前も、何一つ変わらないな」
『移り変わるノはこの世と人間だけで良い。』
＿＿＿＿それに、変化は時に
＿＿＿＿＿自身ヲ滅ぼす。
あ「...そうだな。だが、それも一興。」
人は皆、何かを成し遂げようと努力する。
変わろうと、前を向く。
時に嘆き、時に苦しみ、時に笑い。
生きていられる時間が短いからこそ、
彼らは精一杯に生きようとする。
私達には出来ないことを成し遂げる。
私達には得られない《何か》を得ることができる。
その"生"は果てしなく色鮮やかで、
私の生きてきたこの何百年の歳月をも
優に超えてしまうくらい、
比べ物にならぬ位に、美しい。
あ「＿＿のう。"変わる"とは
どんな気分なんだろうな。」
.
.
私はこの時、ほんの少しだけ
"普通の人間"を、羨ましいと思った。
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みりん←(プロフ) - りぼんさん» ほんとですかっ!?褒めて頂けて、すごいうれしいです...(泣)夢主またゃんの話し方は結構こだわって行きたいと思っているので、これからもお付き合いください!!更新頑張りますっ (2019年8月6日 10時) (
レス) id: a780c8df64 (このIDを非表示/違反報告)
りぼん(プロフ) - とっても面白かったです！夢主ちゃんの花魁感？？が美人さんなの醸してて本当好きです！これからも応援してます、更新頑張ってください!!(*´▽｀*)/ (2019年8月2日 23時) (レス) id: c88beb83b4 (このIDを非表示/違反報告)
みりん←(プロフ) - やみさん» うわーっ!!(泣)ありがとうございますっ！！滅茶苦茶頑張ります!!お返事遅くなってすみませんでした！(汗) (2019年8月2日 21時) (レス) id: a780c8df64 (このIDを非表示/違反報告)
やみ(プロフ) - この作品大好きです！これからも頑張ってください！ (2019年7月29日 12時) (レス) id: d868fe4b27 (このIDを非表示/違反報告)
みりん←(プロフ) - ひにゃたこさん» あああっ、ありがとうございますっ！更新滅茶苦茶頑張ります!! (2019年7月28日 22時) (レス) id: a780c8df64 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：みりん←
| 作成日時：2019年7月23日 22時
