後悔した３ ページ4
ﾋﾟﾋﾟﾋﾟｯ
ﾋﾟﾋﾟﾋﾟｯ
あ「ん...」
無機質なめざましの音が鼓膜に響いた。
あ「うるさ...」
少し強めにボタンを押すと
ﾋﾟｯ____という音を最後に
時計は音を鳴らさなくなった。
やっぱり機械は機械でしかない。
冷たくてなにもない。
まぁそれ以上でもそれ以下でも
別にどうでもいいけど。
あ「もう朝か...」
生前、母さんが嬉しそうに俺に話した。
『朝になるとね、皆が毎日交代しながら私を起こしてくれるのよ』
そう言って母さんはにっこり笑っていた。
凄く凄く幸せそうな顔して___
あ「なに期待してんの、俺」
やはり、俺にはそんな夢みたいな事なんて
起こるはずがなかった。
仕方ないと思っていた。
「俺は母さんじゃない」
分かってるし、それを否定するのだって
俺には出来ない。
事実は事実だった。
あ「あ〜、眠い..」
このまま一生布団の中で生活したい。
次第に二度寝したいという欲望に駆られたが
でも飯は食いたい。
あ「しゃーない、起きるか」
重たい体を起こして
俺は大広間に足を進めた。
.
あ「....母さん？」
縁側を歩いていると
ふと、母さんの姿が見えた気がした。
俺寝不足で頭イカれたかな。
あ「きっと母さん楽しかったんだろうなぁ」
朝餉だって皆と話して食えただろうし
この縁側だって
あいつらと楽しく歩いただろうな。
.
あ「結局、何処行ったって皆俺を独りにする。」
皆俺を置いて何処かにいく。
俺を独りにする。
独りは嫌なのに。
誰かの傍にいたいのに。
.
.
.
歩くのが億劫になって
目を閉じて、歩みを止めた。
あ「....はぁ」
静かな空間が
俺が独りであることを痛感させた。
.
本当、審神者なんてやらなきゃよかった。
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みりん←(プロフ) - ひまわりさん» そんなっ、そんなことないですッ!!文才は自他ともに認めるミジンコレベルなんで！！！そんなに褒めていただけるなんて...嬉しすぎます(泣)本当にありがとうございます！もう滅茶苦茶頑張ります!!!! (2019年7月26日 10時) (
レス) id: a780c8df64 (このIDを非表示/違反報告)
ひまわり - 文才の塊ですか!？一つ一つの情景がその都度頭に浮かんできて本当にすごいです！！素晴らしすぎてスクロールするたびにぞくぞくするくらいほんと好きです！応援しています！頑張ってください！ (2019年7月26日 2時) (レス) id: cb9667eabc (このIDを非表示/違反報告)
みりん←(プロフ) - ゆきさん» コメントありがとうございます！夢主くんが幸せになれるように頑張りますねっ！！ (2018年2月6日 23時) (レス) id: a780c8df64 (このIDを非表示/違反報告)
ゆき - めっちゃ泣きました！夢主君も幸せになって欲しいです… (2018年2月5日 21時) (レス) id: 426404e208 (このIDを非表示/違反報告)
みりん←(プロフ) - love龍さん» ありがとうございます、そう言っていただけてとても嬉しいです！ティッシュ１０箱献上致しますね...((はい！後編でも頑張ります！ (2017年12月28日 10時) (レス) id: a780c8df64 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：みりん←
| 作成日時：2017年7月21日 20時
