【愛されたい】審神者なんてやらなきゃよかった。【審神者】

後悔した２２ ページ24

三「いや、すまない。
今のは忘れてくれ」


そう言うと何事も無かったかのように
俺に笑いかけてくる三日月。


忘れてくれ、なんて

無理に決まってるのに。



あ「おう」


ろくに返事も返せずに

たった一言で済ませてしまった。


それで良かったんだろうか。



まぁ、言ってしまえば
この話しはあまりしたくないから
こっちからしたら有難い。


あ「三日月が気にすることないよ」



そうやって、済ませておこう。



三「俺はお主を否定してるのではない。
お主が母親と違うのは至極当然のことだ。
人間、みな違うのだから。

それは、知っておいてくれ。」


『ただ、俺はお主を知りたいと思ったんだ』

そう言った三日月に
俺はなにも言葉を返すことが出来なかった。


「俺を知りたい」なんて言われても、正直困る



思い出せば

確かに俺は、刀剣男士に積極的に関わろうとしたが、自分のことを話したことは一度もない。

だから、そう思うのも普通...なのか？


でも


あ「俺のこと知ったってなんも得しないだろ。
まぁ、強いて言うなら
俺は何ももってない只の人間...かな」


愛も、友情も、社会的地位も

皆が持ってるものを


俺はもってない。


もてない。



.



もっちゃいけない。



あ「本当、それだけの人間だから」



自己嫌悪の波に呑まれていく



どろりとしたどす黒い感情が
俺の心を蝕んでいく感じがした。


あ「こんな奴が審神者で、ごめんな。」




嗚呼





.






今日は、今迄生きてきた中で



＿＿＿＿＿一番最悪な日だと思う。

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