愛すること。【刀剣乱舞】

五十六 ページ12

ＮＯside

時が過ぎるのは
とても早いもので。


いつの間にか、Aと三日月は


あ「...お久しぶりです。"喜伊勢"さん。」



＿＿＿＿＿＿政府の役人と話していた。




役人の名は、『喜伊勢(きいせ) 真果(まなか)』


喜「急な呼び出しだと思ったら...」



性別は男。


Aの担当役人として
長い間お世話になっている者である。

が

しかし、喜伊勢には少々問題があった。



それは







.






喜「....あぁんもう！なんで
早くに言ってくれなかったのよぉ！！」




＿＿＿＿＿＿心が、女なのだ。



あ「喜伊勢さん..！？」


加減することなく、喜伊勢は
Aに抱きついた。


ぐらりとよろけたAだが、
横に控えていた三日月のお陰で

倒れることは避けられたようだ。


喜「大丈夫？怪我してなぁい？
もうっ、刀剣男士ったら
なぁんでこんなに可愛い子に手を出すのかしら！」


.....どうやら、御立腹らしい。


ぎゅうっと抱きしめられたAは
苦しそうな顔をしたが、


あ「...っふふ」


心做しか、嬉しそうだった。


三「おい、役人とやら。
あまりそう抱きつくでない。
"俺の"主だぞ。」


喜「俺の...ねぇ。」


『俺の』を強調されたのが気に食わないのか

喜伊勢はキッと三日月を睨んだ。


喜「...はぁ。まぁいいわ
このままだと首が
とびそうだからやめておくわよ。」


あ「ありがとうございます」


Aが喜伊勢に向かい
微笑を浮かべる。


喜「..ふふっ、本当に綺麗ねぇ」







喜伊勢は、悲しそうに呟いた。

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