番外編:10月7日の話であーる ページ11
※Novell RAWの内容やや含みます！！無理な人はUターンっ！！！！
キャプテンを部屋に呼び出す準備はした。昨日のうちに済ました。だいたい、私の部屋は一番最初…ポーラータング号を貰ったときに与えられていたがイッカクが乗船してからは女部屋で過ごしていた。なんとなく久しぶりな感じのする(別に毎日掃除している)自室、副船長室というなんかすごそうな()プレートのついた部屋に入ると先についていたシャチとベポが酒瓶の準備をしていた。
シャチ「ペンギンは？」
「ハムもってもうすぐ来るよー」
ベポ「そろそろキャプテン来るかな？」
がちゃりと扉の音がして全員で振り替えればペンギン。なんかごめん。
ペンギンが座って数秒後またしてもがちゃりと扉の開く音。今度こそキャプテン！
ロー「なんでお前らまで…？」
「これで最初の五人でしょ？」
うんうん、と残りの3人が頷いてキャプテンを席に座らせた。今日はベポの上ではない()
ペンギン「後夜祭、っすね！」
シャチ「ほらキャプテンも」
シャチがグラスを渡して全員にグラスが渡ったところで誰からともなく乾杯〜、と間の抜けた声を出す。
１口、2口飲んだところでキャプテンが不思議そうに首をかしげて後夜祭？と心底不思議そうに見つめてくる。あらやだイケメン。誰かカメコ(写真が撮れるタイプの電伝虫)持ってきてェエ(((
「はい、これ」
手渡したのは手紙。重要なのは差出人。
ロー「ヴォルフ…！？」
「うん。闇郵便で送ってきてた」
キャプテンはそれを読んだ後、フっと小さく笑って
「ありがとな、お前ら」と言った。
──────────────────
「キャプテン」
私はキャプテンを呼び止めた。ベポもペンギンもシャチも部屋に戻った後である。
キャプテンは振り返ってなんだ？と言った。
私はずんずん、とキャプテンの方へ進んでいって耳を口元に寄せてある人からの伝言を伝えた。11年前からの伝言を。
キャプテンは驚いたような表情をしてから私の頭をくしゃくしゃっと撫でて、最後にもう一度小さく笑ってからありがとな、と何度目かの言葉を口にして部屋を出た。
『生まれてきてくれてありがとう、ずっと愛してるぜ！！ロー！』
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