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Oikawa Senior（及川先輩） ページ9
「ちょっと、ちょっと。俺を連れてきて、どうするつもりだよ」
そこにいたのは
ちょっとチャラそうな男の人だった。
A先輩は
「及川先輩だ。性格悪いけど、いい人なんだぜ。たぶん……」
と俺の耳元でささやいた。
「何を話しているかは知らないけど、俺だって用事が……」
ごつんと及川さんの肩から聞こえたと思ったら
後ろに黒い髪のつんつんヘアの男の人が
肩を叩いた音だった。
「こんなところにいたとは思わなかったが……自主練の途中で帰るとはいい度胸だ」
つんつんヘアの先輩(だと思うけど)は
及川さんをずるずる引きずりながら
北川第一中の方向ヘ向かっていった。
これはいつものことらしいが
少し見苦しい気がした。
「じゃあ、俺も帰りますので」
影ちゃんはA先輩に頭を下げて
自分専用のボールを右手に持ちながら
走って行ってしまった。
He doesn't tell the truth（真実を語らない）→←Just two of us（ふたりで）
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