天使さんと一緒!! 【wrwrd!】【sha】 (ページ6)

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「…っえ?は？何急に…。う、嘘…やんな？な？」

「嘘ではないですよ。」

突然「もう帰らなければならない」と言い出したA。

もう今日の夜にはここには居ないと言う。

「何でそんな急に…!俺の事監視するとか言ってたやん!何で…!」

狼狽える俺に、Aはゆっくり説明をし始める。

「最初に会った時、私は貴方が近い将来にやってはいけない事をすると言ったのは覚えてますよね。その近い将来というのが、今日の事だったんです。」

「今日までに貴方に何か異変があれば、貴方を正しい道に引き戻せるように、私は貴方を監視していました。」

「しかし、これまでの貴方に異変は見られないどころか、以前はかなりの量のお薬を飲んでいた貴方が、最近はしっかりと決められた量を守って飲んでいる。少しづつではありましたが、確実に精神は安定し始めている。」

「問題が発見されなかったんです!そして今日、貴方には特に急激な異変があるのかと私は読んでいましたが、それも特に何も無い。」

「つまり、私はお仕事が終わったんです。だからもう帰らなくてはならないんです。」

淡々といつもの笑顔でそう言うAに、手が震える。

背中は冷や汗が止まらないし、視界はだんだん歪み始めた。

「そんな、そんな急に…。嫌や…!帰らんといて…!なぁ…！」

そう言いながら縋り付くようにAを抱きしめる俺は、傍から見ればきっと滑稽に思えるんだろう。

Aはただ何も言わず、俺の背中を優しく撫ぜていた。