死んだら貴方を愛しましょう【ツイステ】【リドル・ローズハート】

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「なんで熱を出してしまうような事をしたの！危ない事や病気になりやすくなる事はしちゃダメってママ何度も言ったでしょう！？貴女は女の子なのよ！？ただでさえ男子校に入学なんて危ない事をしているんだから気をつけて！！もう心配させないで頂戴！！」

と、耳に触る高い声で母が一気に話し始める。

病人と喋るんだからもっと声を抑えてくれ、お前が誰を心配してようが私には関係ない、と心の中で吐き捨てるが、それを声には出さずに

「ごめんねママ、熱が出てしまうような事は何もしてないの。最近色々と考える事が多かったから多分知恵熱だと思うの。だから安心して。」

となるべく優しい口調と高めの声で伝える。

あらそう…？と言う母にそれじゃあねと言って電話を切ろうとすると、ちょっと待って！と止められる。

「次のホリデーは家に帰って来るのよね？貴女が前に好きだって言っていたワンピースと似たような物をパパがたくさん買ってくれたのよ！家に帰ってきたらすぐに着て頂戴！！おじい様とおばあ様が来るから二人に貴女が新しいお洋服を着ているところをお見せしたいのよ！」

「うん、分かった。それじゃあ次のホリデー楽しみにしてるね。」

これ以上話を続けると長引く予感がしたので、強制的に通話を切る。

次のホリデーはおじい様達も来るのか…。

しかもあんな私には似合わない服を着ている所を見せる事になるのか…。

母の言う私が好きな服というのは所謂ロリータ服というもので、私はあの服が好きと母に言ったお覚えは無いしそもそも好きじゃない。

というかどちらかと言えばゴスロリ派だ。

元々母の方がロリータ服を好んでいて、私は母の着せ替え人形のような事を昔からよくさせられていた為、母が私もロリータ服を好きなんだと思い込んだのだろう。

そしてその母の趣味のせいでロリータ服しかないため、実家にいるときはいつもフリフリとしてリボンのたくさん付いた服を着ている。

自分の趣味に娘を巻き込まないで欲しい。

そんな事を考えて次のホリデーが憂鬱になりながらも昼食を食べ終え、私は薬を飲んでまた眠りについた。

(いっその事、私を嫌って勘当してくれればいいのに)

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