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変わる4 ページ47

「ん……。」

目を開けるとそこは1度見た事ある天井だった。

「ここは……。」

体を起こし周囲を見回す。

白いベッドに処置台などがあり、ここが高専の医務室だと知る。

「お。気づいたか。ちょっと待ってな五条呼んでくる。」

入家さんはそう言うと出ていった。

何が起こったのか思い出そうにもぼんやりとしか思い出せずにいた。

ノックもなしにガラっと扉が開くと五条が入ってきた。

「やっ。体調はどうかな?」

「まずまず……。まだ頭がぼんやりする……。」

「そうだろうね。君は1週間も寝ていたからね。」

「1週間?!」

そうか……倒れてから1週間も経つのか。

「起きたところ早速で悪いけど、これ付けたやつ誰か分かる?」

五条はポケットから皮でできた首輪をプラプラと揺らしながら見せる

「それがぼんやりとしか……。」

「いいよ。」

「えと…。男の呪術使いで……。たしか……ツギハギがあった。」

「それ以外は?」

「その男が使役していた呪霊に追われて……。それ以外は何となくでしか記憶にない……。」

五条は俺に歩み寄ると前と同じように抱きしめてきた。

「五条?」

「少しは先生を頼ってくれてもいいんだよ。」

「……。」

パッと俺から離れると五条は俺の手にスマホを置く

「え?」

「持ってなかったでしょ?」

「いや、でも……。」

「いいからいいから。また、今回みたいなことがあったらどうすんの。」

「う……。」

ぐうの音も出ない。俺は有難くスマホを五条からもらった。手に取り色々触っているとアドレスには五条、虎杖、伏黒、釘崎だけでなく2年の先輩の名前もあった。あとは伊地知や家入さん。

「もし何かあったら連絡して。悠二達を呼んでくるよ。」

五条は席俺の頭を撫でてから部屋を出た。数分後交代するように虎杖達が入ってくる。

「Aー!!」

走って駆け込んできたのは虎杖。その後から釘崎、伏黒が入る

「よかった……よかった……。」

今にも泣きそうな虎杖に俺は苦笑いする

こんな時どんな表情をすればいいんだろ。
どんな声をかければいいんだ?



分からない……


「えと、なんでこんな俺の事を。」

「何でって仲間だからじゃねぇか。」

虎杖は俺を抱きしめる

「仲間……?」

「そうよ。気に入らないけどね。」

釘崎も泣きそうな顔で俺を見つめていた。


仲間……。



その言葉に悪い気はしなかった。寧ろ心地よかった。

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紫陽花(プロフ) - 雪さん» ありがとうございます!読みにくかったり文章に変な点があればご指摘してください!応援のコメントとても心が温まりました。 (2020年12月20日 15時) (レス) id: 3b41d3a8b8 (このIDを非表示/違反報告)
- 続き楽しみにしてます。(*^w^*) (2020年12月20日 11時) (レス) id: 736aad74b7 (このIDを非表示/違反報告)
紫陽花(プロフ) - ぽんさん» ご指摘ありがとうございます。対応させていただきます。 (2020年12月19日 0時) (レス) id: 3b41d3a8b8 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:紫陽花 | 作成日時:2020年12月18日 22時

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