出会ってはいけない3 ページ5
俺は転移できるといってもそんなに遠くには行けない。というのも俺のちからが未熟だからなのだが。
転移した場所は今日の昼頃に通り過ぎたあの廃墟だ。
さっきの呪術師がいたところから遠からず近からずといった場所。これでは直ぐに捕まってしまう。
とりあえず逆方向に走る。
呪術師が呪いを探知できるならば呪いの根源と言ってもいい妖怪の妖気を探知することは容易だろう。妖力を使えば妖気が残る。こうもやりにくい相手はいない。
「相手が馬鹿だったらよかったのに。」
「誰が馬鹿だって?」
フッと耳に吐息がかかり、寒気が走る。
バッと後ろを振り向くと同時に後ろへ飛んで相手と距離をとる。
「速いんだね。」
「褒めてくれるの?嬉しいねぇ。」
ニタニタと笑うソイツは先程墓地で会った呪術師。
やはり俺では撒けないか。
「てか逃げないでくれるかな。僕も時間が惜しいの。これ以上抵抗するなら強行突破しちゃうよー。」
俺が死ねば妖怪達の安寧は無くなる。かと言って出来れば呪術師とは関わりたくもない。
向こうにとってこっちに選択の権利などないのだろう。
「わかった。大人しくついて行く。だが条件がある。」
「うんいいよー。」
「1つ、俺のことは詮索しないこと。2つ、俺は人間ではないことを理解すること。3つ、俺の存在を必要以上に話さないこと。この3つが守れないなら、俺の冥土の土産にお前の片腕を貰っていく。」
呪術師はうーんと考えた後、俺の手を取り笑う
「交渉成立!じゃ、君呪術師になってよ。」
「は?」
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紫陽花(プロフ) - 雪さん» ありがとうございます!読みにくかったり文章に変な点があればご指摘してください!応援のコメントとても心が温まりました。 (2020年12月20日 15時) (レス) id: 3b41d3a8b8 (このIDを非表示/違反報告)
雪 - 続き楽しみにしてます。(*^w^*) (2020年12月20日 11時) (レス) id: 736aad74b7 (このIDを非表示/違反報告)
紫陽花(プロフ) - ぽんさん» ご指摘ありがとうございます。対応させていただきます。 (2020年12月19日 0時) (レス) id: 3b41d3a8b8 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:紫陽花 | 作成日時:2020年12月18日 22時