運勢最悪の日5 ページ40
次に目を覚ました場所は青い透き通った空だった。
てか、俺よく意識とばすなー。
なんて考えていたら坊主の男が顔を覗き込んできた。
「やぁ。」
「お前！ｯ……？！」
男の顔を殴ろうとするが勝手に力が抜ける。
「なんだ……これ。」
「力が入らないでしょ？それはね、君が今している首輪の力さ。一応対呪術用だったんだけど君にも効くようだね。勝手には外れないし外せないからね。」
「なんでこんなことを……はっ！それよりはずっかち？！」
男は｢これかな？｣とはずっかちを俺に放り投げだす。
投げられたはずっかちを受け止めてる。
「よかった……。」
はずっかちは体を震わし、酷く怯えていた。
「あそこで君を虎杖悠二に合わせるわけにはいかなかったからね。」
はずっかちを抱きしめたまま体を起こす。
見回せばどこかのビーチと思わせるような場所。
「君は何故あそこにいて、何故呪霊が見えるのかな？ 」
「……。」
「じゃぁ、質問を変えよう。君こちら側に来ないかい？」
「は？」
「なぁに。人間達を殺すだけの簡単な仕事だよ？」
何をいっているんだ。
「断る。」
「そか、それなら君を殺さないと行けなくなる。ただ殺すのでは面白くないだろうから……。」
男はどこから出したのか分からないが男の隣には呪霊がいた。
「この呪霊はね、実験段階ではあるんだが……。匂いを追って敵を攻撃するんだ。」
「ま、まさか。」
「等級で行くと3級ぐらいかな。まぁ、今の君にとっては等級なんて関係ないかな？」
俺ははずっかちを抱きしめ、不自然にある扉に向かって走る。
扉を開くとそこはとあるマンションの部屋だったことを知る。
だが、今はそんなことを考えている場合ではない。後ろから呪霊が追いかけてきていた。
「くそっ」
階段をかけ降りる。
呪霊はニタニタと笑いながら
「コワイ？コワイ？」
と聞き取れるか聞き取れないかの気味の悪い声で喋る。
「知性をもってるのかっ。コイツ……楽しんでやがる。」
今は変な首輪のせいで妖力を使うこともできない。出来るのは逃げることだけ。
人気のない道を選びながら街の中を走る。
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紫陽花(プロフ) - 雪さん» ありがとうございます！読みにくかったり文章に変な点があればご指摘してください！応援のコメントとても心が温まりました。 (2020年12月20日 15時) (
レス) id: 3b41d3a8b8 (このIDを非表示/違反報告)
雪 - 続き楽しみにしてます。(*＾ｗ＾*) (2020年12月20日 11時) (レス) id: 736aad74b7 (このIDを非表示/違反報告)
紫陽花(プロフ) - ぽんさん» ご指摘ありがとうございます。対応させていただきます。 (2020年12月19日 0時) (レス) id: 3b41d3a8b8 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：紫陽花 | 作成日時：2020年12月18日 22時
