それぞれの思惑1 ページ27
夢を見た
宿儺と玉藻前がともに人間を殺している。
玉藻前は見たことがないぐらい生き生きして、まさに妖怪そのものだった。
そして……
チャポン
赤黒く少し透き通った浅い水が足元を流れていた。
「ん?あれ?これも夢?」
「おい。」
「え?」
顔を上げれば、牛やらなんやら分からない骨が山のように積み上がり、その頂きに宿儺が胡坐をかいていた。
「え……。」
「お前には色々聞きたいことがある。」
「は、はぁ……?」
何が何だか分からない状況であった。
「えと、俺寝ていましたよね?」
「この俺が呼んだ。」
「……!生得領域か?!」
しばらく考えて出た答えがそれだった。 てか、それでなければわからない。
「あ、悪い。質問があるんだったな。」
「アイツとはまだ締結止まりなのか?」
締結どまり?宿儺は何を言っているのか。俺が教えてもらった契約の方法はこの締結の1つのみ。それに、玉藻前はそれ以外は無いって言っていたし。
「どういうことかわからねぇが、締結はした。」
「?知らないのか。」
宿儺は少し考えると口角を上げる
「なら教えてやろう。締結よりもさらに強固な術だ。」
「締結よりも……。」
「詳しくは知らんが、“王結”と言っていたな。妖怪と己の血を使うらしい。それをすることで妖怪の全ての力を使うことができるのだと。」
王結……。もしかしたら、俺はまだ妖怪や栗花落一族のことを知らないのかもしれない。もう一度調べてみる必要がある。そうだ、高専の図書になにかヒントがあるかもしれない。
「どうしてそれを俺に?」
「あの狐が何を企んでいるかは知らん。だが、アイツの計画をめちゃくちゃにしてやるのも一興でな。お前、王結のことが分かったら俺と王結しろ。」
「な?!」
「話は終わった。ここから出ていけ。」
「ちょ?!」
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紫陽花(プロフ) - 雪さん» ありがとうございます!読みにくかったり文章に変な点があればご指摘してください!応援のコメントとても心が温まりました。 (2020年12月20日 15時) (レス) id: 3b41d3a8b8 (このIDを非表示/違反報告)
雪 - 続き楽しみにしてます。(*^w^*) (2020年12月20日 11時) (レス) id: 736aad74b7 (このIDを非表示/違反報告)
紫陽花(プロフ) - ぽんさん» ご指摘ありがとうございます。対応させていただきます。 (2020年12月19日 0時) (レス) id: 3b41d3a8b8 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:紫陽花 | 作成日時:2020年12月18日 22時