100話 ページ8
｢ねぇ五十○？何をどうしたら動物を拾ってきた感覚で人間を拾って来れんの？つか、まだ前の罰俺だしてねぇしこのまま大人しくしてるなら罰を与えないでおこうとか思った先生の気持ち踏みにじってさ……。｣
くどくどと説教じみたお叱りを五条先生にされる。しかも自室で。
「わ、悪かったって。」
｢悪かったって思ってんなら、なんで上層部に君の先祖返りのことがバレたのか説明してくれる？｣
「あ……。」
終わった。
耳にタコができるほど言われた約束を俺はピンチだったからと言い訳をして破ってきたが……。すっかり気が緩んでしまっていた。今回も大丈夫だと……。
｢また俺の知らないところで先祖返りしたんだろ。いつまでも隠し通せるものじゃないとは思ってたけど……。五十○、今日から姉妹校交流会が終わるまで外出禁止ね。｣
「な？！それはあんまりだ！」
｢あ゛？｣
｢ひぇ……。寛大なご配慮ありがとうございまする。｣
「そうだよね？僕との約束何度も破ったもんね？」
｢すみませんでした……。｣
「お説教はこのぐらいにして……。本題に入ろうか。」
五条先生は机の上に3枚の封筒を出てきた。
その3枚には加茂家、五条家、禅院家と書いてあった。
｢さて、この御三家さん達は君を養子に家に迎え入れたいと言っている。どうする？｣
「ど、どうするも……えぇ……。突然すぎやしねぇ？」
｢君の力がそれほど魅力的ってことさ。僕個人としてはどこにも養子になんか行かせたくないんだけど。一応海斗の希望を聞いておこうと思ってね。｣
「……んー。今のところはどこにも養子に行くつもりはねぇ。もし、その選択で仲間や家族に危害が及ぶなら……そうだな。五条家だな。」
｢え。｣
「ん？」
五条先生は豆鉄砲を食らったかのような顔をして俺を見つめた。
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紫陽花(プロフ) - なうねうさん» ご指摘ありがとうございます。対応させていただきます。 (2021年2月28日 20時) (
レス) id: 3b41d3a8b8 (このIDを非表示/違反報告)
なうねう - オ-リ-ジ-ナ-ル-フ-ラ-グ-が立っています。ルール違反ですので外してください。 (2021年2月28日 15時) (レス) id: 7dc0e72ef0 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：紫陽花 | 作成日時：2021年2月27日 15時
