第130話 ページ41
「海斗って俺との約束守れたこと1つでもあったっけ？」
「ぇ……あ……。ないです。」
思い返せば必ずどこかで約束を破ってる五条先生の約束。先祖返りする時は連絡すること、外出禁止中に1人ででかけて挙句の果て連絡もしなかったこと。
「だよね？海斗ってばすぐにどっか行くし、約束守れないし、報告、連絡、相談もできない。そんな生徒を前と同じようには接することは出来ないよ。」
「っ？！」
突然横から手が伸び、顎を掴まれると強制的に口を開けられる。
「丁度面白いものを手に入れてさ。これ、何だと思う？」
五条先生の手には黒くて小さい球体のものが握られていた。
顎を掴まれて喋れないことをいい子に五条先生は続けて言った。
「これは呪具の1つで、本来は動物とかに使うらしいんだけど。何も言わずに出ていくし連絡もしない君には丁度いいものだよ。なんとGPS発信機！｣
な？！
いくらなんでもそこまでするか？！
俺は五条先生と話し合うために必死に抵抗をした。
「あれ？なんで抵抗すんの？気味が悪いんだよね？」
ビクともしない五条先生の腕。
「ぅー！」
「うんうん。これからはちゃんと反省してね。」
五条先生はその手にある丸い黒い物を俺の口の中に入れると、吐き出せないように唇を重ねてきた。
「んん？！」
俺は五条先生の胸板を押すが、いつの間にか後頭部と腰に手をまわされて離れることはできなかった。
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 109人がお気に入り
お気に入り作者に追加
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
紫陽花(プロフ) - なうねうさん» ご指摘ありがとうございます。対応させていただきます。 (2021年2月28日 20時) (
レス) id: 3b41d3a8b8 (このIDを非表示/違反報告)
なうねう - オ-リ-ジ-ナ-ル-フ-ラ-グ-が立っています。ルール違反ですので外してください。 (2021年2月28日 15時) (レス) id: 7dc0e72ef0 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：紫陽花 | 作成日時：2021年2月27日 15時
