検索窓
今日:8 hit、昨日:2 hit、合計:11,727 hit

第97話 ページ4

悠二と階段で別れてから数十分。どこを探しても見当たらないツギハギの呪霊。

「くそ。どこにいるんだよ。」

ツギハギの呪霊が悠二と出会う前に……。

すると階段下から壁に何かがぶつかる大きなもの音がした。
そして

「逃げろ順平!コイツとどんな関係かは知らん!けど今は逃げてくれ!」

悠二の大きな声が聞こえた。

まさか。

俺は階段を駆け下りると、悠二はツギハギの呪霊の腕に拘束され、吉野順平と思われる少年がツギハギの呪霊と離していた。

「華型五点……短冊!」

ツギハギの呪霊に向かって術式を飛ばせば、ツギハギの呪霊は驚いた様子でこちらを認識すれば術式を避けるために吉野と悠二から距離を取った。と同時に悠二の拘束は解かれた。

「大丈夫か?!君!」

俺は吉野順平に駆け寄り、抱きしめる。

「え?あ、は……はい。」

「よし、なら悠二。この男の子を「懐かしい顔がおるやんけ。」ッ?!」

見間違えるはずもない。

その男は空き教室から出てくると俺に向かって微笑んだ。

あぁ、その顔に俺は何度も殺されかけたのだ。

「海斗?」

固まってしまった俺に悠二が声をかけてくれたことで我に返る。

「あ、やっぱり海斗なんだ。久しぶり。元気にしてた?」

「岸谷……。」

「名前覚えててくれたんだ嬉しいな。やっぱりあの時の痛みが忘れられなくて?それとも、もっと焼印付けられたかったとか?」

「黙れよ。」

第98話→←第96話



目次へ作品を作る感想を書く
他の作品を探す

おもしろ度を投票
( ← 頑張って!面白い!→ )

点数: 9.5/10 (28 票)

この小説をお気に入り追加 (しおり) 登録すれば後で更新された順に見れます
109人がお気に入り
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告

感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)

ニックネーム: 感想:  ログイン

紫陽花(プロフ) - なうねうさん» ご指摘ありがとうございます。対応させていただきます。 (2021年2月28日 20時) (レス) id: 3b41d3a8b8 (このIDを非表示/違反報告)
なうねう - オ-リ-ジ-ナ-ル-フ-ラ-グ-が立っています。ルール違反ですので外してください。 (2021年2月28日 15時) (レス) id: 7dc0e72ef0 (このIDを非表示/違反報告)

作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ

作者名:紫陽花 | 作成日時:2021年2月27日 15時

パスワード: (注) 他の人が作った物への荒らし行為は犯罪です。
発覚した場合、即刻通報します。