41話 俺は俺 ページ44
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「答えろ、群青。お前程の人間が何故バレーを__。」
「おーい、群青くん!皆ドリンク待って…って、ゲッウシワカちゃん!?群青くんに何してんの!?」
「及川先輩助けてくださーい。知らない人に絡まれてまーす。」
棒読み加減でそんな事を呟けば背中に隠され逃げるようにカゴを持つ。
待ってるなら急がなきゃな。
くるん、と野外牛の方向を振り向いて一言小さく呟いた。
「……俺は、俺だから。その答えはそれ以上でもそれ以下でもない。」
「え?群青くん何言って…?」
「あ、いえ!何でもありません!ドリンク持ってくのでキャプテン同士ゆるりとしててください!」
ニッコリ笑顔を貼り付けて、今度は後ろを振り向かずに選手達の元へと向かう。
遅い、と若干名から怒られたが何とかあの緊迫した状況から逃げられてほっと息を吐き出す。
マジか、あのピュアピュアの塊が俺の存在に気づくなんて…群青なんて苗字いくらでもいるだろ…!
あー、あの赤色つんつん頭が名前まで言ったから…それにしても遠い記憶の中で名前なんて覚えてる?
「何考え込んでんの?」
「うおっ、国見かビビったー。」
「それとさ、さっきから牛島さんこっち見てんだけどお前なんかした?」
「いやぁ、俺はなんもしてないんだけど…なんでだろ?はい、塩キャラメル試合前禁止!!」
「…げ、見つかってた…。」
「甘いもんは試合終わってからにしなさい。」
「オカンかよ…。」
そんなこんなでホイッスルが鳴り、試合が始まった。
波乱万丈の合宿の幕開けだ___。
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来夢*゚(プロフ) - サハラさん» こんばんは!初めまして!ありがとうございます〜伏線たくさん張り巡らしていくので是非お楽しみにしていてくださいー!!笑 評価押して下さって感謝感謝です笑 (2018年2月9日 21時) (レス) id: 522dbc585e (このIDを非表示/違反報告)
サハラ(プロフ) - 評価が何回でも押せるシステムになればいいのに…足りない! (2018年2月8日 23時) (レス) id: 13609947da (このIDを非表示/違反報告)
サハラ(プロフ) - とっても続きが気になります…! (2018年2月8日 23時) (レス) id: 13609947da (このIDを非表示/違反報告)
来夢*゚(プロフ) - 葉月葵さん» 私も見てくださったあなたが好きでs…(やめろ)初めまして!コメントありがとうございます〜!そう言っていただけるととっても嬉しいです!これからどうぞ見てやって下さいね! (2018年2月8日 19時) (レス) id: 522dbc585e (このIDを非表示/違反報告)
葉月葵 - 超好きです(唐突の告白)応援してます! (2018年2月7日 22時) (レス) id: ee087b9bef (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:来夢*゚ | 作者ホームページ:http://uranai.nosv.org/u.php/hp/raimu2/
作成日時:2018年2月4日 13時