【HQ!!】青いお城のヒーロー様【男主】

36話 隠し事 ページ39

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｢群青くーんちょっとー！｣



及川先輩の珍しくあの爽やかな様子が出ていないで呼ばれたので何か嫌な予感はしてた。




呼び出されたのはいかにも校舎裏呼び出しのシチュエーションが似合いそうな薄暗い体育準備室。

何か変な匂いが混ざった独特な室内は真っ暗闇で何か出てきそうな勢いだ。



｢えっと、…なんですか。｣

｢あのね前からちょーっと気になってたんだけどさ。｣

｢俺元バレー部じゃないですよ。｣

｢うぐっ、最後まで言わせてよ…っ！
…それはともかく！そうなんじゃないの？ウシワカちゃんと知り合いって不自然すぎる。｣

｢…へ？何でですか？｣

｢だって考えてみてよウシワカちゃんだよ！？
年がら年中バレーしか考えてなくてそれでいてあのストレートな物言い…明らかに人付き合いいいタイプじゃないでしょ！？｣

｢うっしー可哀想。｣

｢あだ名とかかなり親しげっ！！｣

｢いや…あの人の事、心の中では自己中傲慢野外牛って呼んでますから。｣

｢めっちゃどうでもいい報告どうもありがとう。｣

｢とーにーかーくー！俺はバレーしたことないです！見た事はありますけどっ！｣



まだ怪しいって顔されてるけど…この間サーブで証明したわけだし…あれで納得してもらえなかったら俺どうしたらいいのってなる…。

仕方ない、とでも言いたげな及川先輩の苦渋な顔が目の前で広がっていて苦笑いしながら言葉を待つ。




｢……分かった。じゃあマネ経験は？それならあるんじゃないの？｣

｢マネ経験…あー、ちょっとの期間だけ…。｣

｢やっっっぱり！！群青くん嘘は良くない！｣

｢いや、やってたとしても少しだけだし…やってた内に入らないかなって…。｣

｢スコアの付け方普通に上手いしあれはあれでやってた内に入るんじゃないの。｣



と、いうことで俺、中学校の時マネだった設定が生えることになりました。

寧ろ最初からこうしておくべきだったかもしれない。…男子なのにマネとかおかしいって言われそうだけど何を今更って感じだよな。





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