検索窓
今日:6 hit、昨日:5 hit、合計:170,134 hit

17話 右に倣え ページ19

.



「はよーっす。」

「おー、群青おはよ。」

「……おはよう。」




朝練の集まる時間帯、少し余裕を持たせてやってきたつもりだったがどうやら少し遅かったらしい。

既に中にはネットの準備を始める金田一と国見の姿があった。


部室に荷物を放り投げそのまま駆け足に行けばその補助に入る。ふと、金田一が何かを思い出したようにポツリと告げた。




「お前の昨日のアドバイス、的確でびっくりしたわ。」

「え。」

「いや、昨日のお前の書いてたノート。俺後で及川さんに見せてもらったんだよ。」

「見んなよ、らっきょくんの変態。」

「らっきょくんヤメロ。」

「突っ込むべきとこおかしくない金田一…。」





もう既に知っているバレーのコートの紐の結び方や、引っ張り度合い、アンテナの付け方までご丁寧にご指導いただくとうんうん、と何度か頷く。

明日から普通に出来るっていう設定でいいかな。
一々演じるのめんどくさいし。


俺とらっきょくんの会話をしばらく見ていたセンター分けくん。
ツッコミを入れた後暇そうに欠伸を一つ。その後向こう側をじっと見つめ始めた。




「そーいや、国見はこの間からずっとなんか食べてる気がするけど何食べてんの?」

「……塩キャラメル。」

「へー!塩キャラメル好きなの?」

「めっちゃ好き。毎日食べてるし。」

「俺中学の時一体コイツに何個の塩キャラメルを貢いだか…。」

「それは全部お前が悪かったからだろ。」




温厚な二人の会話になぜかほっこりするのを感じては「こういうのがチームなんだろうな。」とボソリといつの間にか呟いてしまっていた。


憧れ、にも近いのかもしれない。
こんなにも距離が近く話し合えるのは。







ああ、いいな。
そんな声は出るはずもなく怪しまれないよう気を配り適当に相槌をうった。







.

18話 烏野高校→←16話 ちょっと待ってよ



目次へ作品を作る感想を書く
他の作品を探す

おもしろ度を投票
( ← 頑張って!面白い!→ )

点数: 10.0/10 (122 票)

この小説をお気に入り追加 (しおり) 登録すれば後で更新された順に見れます
335人がお気に入り
設定タグ:ハイキュー , 男主 , 青城
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告

感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)

ニックネーム: 感想:  ログイン

来夢*゚(プロフ) - サハラさん» こんばんは!初めまして!ありがとうございます〜伏線たくさん張り巡らしていくので是非お楽しみにしていてくださいー!!笑 評価押して下さって感謝感謝です笑 (2018年2月9日 21時) (レス) id: 522dbc585e (このIDを非表示/違反報告)
サハラ(プロフ) - 評価が何回でも押せるシステムになればいいのに…足りない! (2018年2月8日 23時) (レス) id: 13609947da (このIDを非表示/違反報告)
サハラ(プロフ) - とっても続きが気になります…! (2018年2月8日 23時) (レス) id: 13609947da (このIDを非表示/違反報告)
来夢*゚(プロフ) - 葉月葵さん» 私も見てくださったあなたが好きでs…(やめろ)初めまして!コメントありがとうございます〜!そう言っていただけるととっても嬉しいです!これからどうぞ見てやって下さいね! (2018年2月8日 19時) (レス) id: 522dbc585e (このIDを非表示/違反報告)
葉月葵 - 超好きです(唐突の告白)応援してます! (2018年2月7日 22時) (レス) id: ee087b9bef (このIDを非表示/違反報告)

作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ

作者名:来夢*゚ | 作者ホームページ:http://uranai.nosv.org/u.php/hp/raimu2/  
作成日時:2018年2月4日 13時

パスワード: (注) 他の人が作った物への荒らし行為は犯罪です。
発覚した場合、即刻通報します。