【HQ!!】青いお城のヒーロー様【男主】

12話 俺ならできる ページ14

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及川先輩の言葉一つで部員の皆が納得する。

それを波紋に文句を言う声が一人また一人と減っていく。





さすがキャプテン、こんなに統率力に溢れた人を俺は今まで見たことがなかった。

及川先輩やっぱすげぇ人だ。




一人、そんなことを考えているといつの間にか解散となっていて練習が始まりそうな気配がしていた。

目の前には申し訳なさそうに眉を下げる及川先輩。




｢ごめんね、雰囲気悪くしちゃって。｣

｢あ、い、いえ！入れてくれただけで感謝です！俺のわがまま聞いてくれてありがとうございました！｣

｢わがままって？俺がいいと思ったからいいって言ったんだしわがままでもなんでもないでしょ。

入ってくれてありがとう。｣






｢じゃああとは他の先輩に聞いてね〜！｣とだけ告げるとそのまま走っていってしまった。

多分、俺がこれ以上何か言うのを阻止するためだったんだと思う。




……普通にいい人、及川先輩。本当に内も外もイケメンな件について。







｢さぁて！ちょっくら及川先輩の期待にでも答えますかー！｣


ぐぐ、と背筋を伸ばせば一言。

マネの経験自体はないけど、前の部活では誰もいなかったし自分らでやってたからある程度は融通きく…はず。


ダメだったら改良重ねてけばいいべ！





先輩がボトルを並べる姿が目に入り、慌てて駆け出す。｢変わりますよ！｣と話せば心配そうな目つきで見られた後しぶしぶ変わってくれた。



ふ、ふ、ふ、俺のマネスキルなめんなよ！








心の内にそう思いを告げて素早く丁寧にボトルのチェックを始めた。





｢………げ、粉こぼした。｣







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