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『潜入捜査?不死川さんと?温泉街にですか?』
不「そうらしいな。お館様からそう伝えられた」
私達は今、街を歩いている
今度温泉街に潜入するための衣服を調達するために
本来なら準備されたものを着用するのだが、忙しくて準備が出来ないんだとのこと
お館様にお金は出すし好きな服を買っておいで、と言われたので行く
『不死川さんと宇随さんじゃないのですか?』
不「アイツは今他の潜入捜査があるからな
それにその温泉街は夫婦が多いからな。野郎2人じゃどうも不自然なこった」
『あー…確かに。そんなイメージあったかも』
内容は私が柱合会議で言ったあの件だろう
そう言えば、あの温泉街、前に私達が住んでいた場所に近かったような…
不「どうした?」
『あ、いや。潜入とか初めてだから大丈夫かなーって』
不「なんとかなるだろ。もしあれなら宇髄にでも手紙出して聞いとけ。まだ時間はあるからな」
まぁ、温泉街だから
『早くお召し物見に行きましょ』
私のお気に入りのハイカラな格好は、汚れそうだったのでやめた
着物で行く
……つもりだった
『お、これいいじゃん』
結局選んだのは、いつもより地味目のハイカラな格好
袴にブーツの、いつものやつ
不「それ最近増えてきてるよな」
『はい。西洋の文化が入ってきていますでしょう?そのお陰で美味しいお食事や可愛い格好が増えてきているのです』
この前のきゃらめるもそうです、言えばあれは旨かったな、と返された
やがて昼時になりお腹も空き始めた
不「飯にするか」
『はい。私、この近くで良い所見つけたんです』
行き着いたのは最近出来た喫茶店
『ここの”おむらいす”ってお料理がとても美味しいのです
他にも”びいふしちゅう”や”かれえらいす”、”とんかつ”や”ころっけ”などいっぱいあるんですよ!』
店の中の客は大半を女学生が占めていて、他は貴婦人など
幸いにも、私達は今隊服ではなく普通の普段着を着ているので目立っている様子はない
不死川さんはころっけを、私はかれえらいすを注文した
コロッケは茶色のサクサクとしか狐色の衣がかかった揚げ物で、かれえらいすは茶色のそーす?と米が皿に半分づつ盛り付けられたお料理だった
『辛っ』
かれえらいすは辛い食べ物でお水をいっぱい飲んだけどとても美味しかった
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作者名:にんにくちゃん | 作成日時:2023年3月4日 21時