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「……遊撃隊も来てるんなら私必要無かったんじゃないですかねぇ」
積み重なった屍を眺めていた部下___飛鳥は、不機嫌そうに溢した。
まぁ無理も無いだろう。
早朝から呼び出されたと言うのに、出来る後輩の所為で殆どする事は無かったのだから。
「そうむくれンなって。後輩が育つのは喜ばしい事だろ」
「芥川は昔から強かったじゃないですか!!いっぱい期待されてたんですから!!」
不機嫌そうな彼女の言葉に、一瞬思考が止まる。
『期待されてた』
たったそれだけの言葉に、大嫌いな青鯖野郎の影がちらつくのが判った。
嗚呼、腹立たしい。
あンな包帯の附属品の何処が良いッて云うンだ。
______御前の望む言葉は絶対に掛けられないのに。
そんな苛立ちを誤魔化すように、わしゃわしゃと乱暴に頭を撫でてやる。
「まぁまぁ、早起きは三文の得、ッて云うだろ?」
「うー……一個しか得してませんよ。」
なんだか悔しそうな顔。
何を得したのか気になって、笑い混じりに尋ねてみる。
「中原幹部に頭を撫でられたこと、です」
……此方の不純な気持ちになんか一耗も気付いてない無垢な返答。
「ふは、そりゃあ良かった」
彼女の純粋さが迚愛しく____ほんの少しだけ、寂しい気がした。
最後に一度、ぽんと頭を撫でて遣れば、特徴的な翡翠色の瞳を細めて笑った。
「もう、子供扱いしないで下さいよ」
________嗚呼、何時まで経っても自分は¨上司¨でしか無いンだな。
そう思うと、胸が酷く締め付けられた。
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祝 .*(プロフ) - 、さん» すみません!指摘有難う御座います!!今外しました..! (2018年3月26日 17時) (レス) id: c219157e3e (このIDを非表示/違反報告)
、 - 実在する人物、団体、アニメキャラ等を扱う二次創作になりますのでオリジナルフラグ外して下さい (2018年3月26日 17時) (レス) id: e53bf54179 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:祝 .* | 作者ホームページ:
作成日時:2018年3月26日 17時