第2話『B0ss≠』 ページ4
エリック達がダンケルハイトに着いてから、2週間が経ったある日、エリックら4人はとある場所へ呼び出された。
「どうも。よく来てくれた。」
金髪長髪の男が手を振った。
「なぜ貴方のような方が僕達を呼び出したのですか？」
ティーファルが歩きながら男に問う。
男はニヤリと怪しく笑ったが、その後何も言わなかった。
「あの超ド派手な服きてる人誰？」
エリックは疑問に思い、マッドネスの耳元で囁く。
「アイツは―」
エリックは衝撃の事実を知ることになった。
――――――――――――
「何よ！呼び出しといて、『用は特にないが、新人君がストロングだと聞いて、衝動的にな。』よ！私たちの大事な時間返しなさいよ！」
ミラが家に帰りながら不機嫌そうな顔をして、怒っているような歩き方をしていた。
「まぁ、良いじゃんよ。あの人が誰だか知ってるでしょ？」
エリックは、笑顔でミラの方を向く。
「そうだとしても！許せないわ！今日は面白い番組がやるのにぃ！」
ミラは空に向かって叫んでいた。
「な、なぁ。止めなくていいの…か？」
マッドネスは苦笑いをし、ゆっくりとティーファルの肩に手を置いた。
「だ、大丈夫だよ…たぶん…」
ティーファルも苦笑いをして、ゆっくりと肩に乗っているマッドネスの手を下ろす。
「いやぁ。ようやく接触に成功したね。」
先ほどの男が怪しく笑っていた。
「そうですね。あの人さえいれば、我々の目的は達成されます。」
黒髪短髪で赤と白が不規則に配色された帽子を深くかぶった男が頭を下げて言った。
「君もそろそろ、成長しろ。いつまで私に対して頭を下げる。」
金髪の男は足を組んだ。
「失礼。これからはあまり、頭を下げないように致します。ゾクラス様。」
男は頭を金髪の男と目を合わせた後に部屋から出て行った。
金髪の男、ゾクラスはその姿を見てワインのような飲み物を1口飲み、大声で言う。
「我々の目的を達成するまでの犠牲は仕方の無いものだな。この作戦が成功した暁には、誰もが『永遠の命』を手に入れるのだからな」
「ちょっとマッドネス！あなた、掃除機の使い方分からないとか、ほんとに人間なの！？」
ミラの怒鳴り散らす声が今日も【エリックとマッドネスとミラとティーファルの部屋】に響いている。
「また怒ってる。」
エリックは、ティーファルとお菓子を食べながら笑っていた。
「俺！任務あるから！」
マッドネスはそう叫ぶと部屋の『地球転送機』に身体を入れ任務に向かってしまった。
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作者名：はひりフユ | 作成日時：2017年6月25日 9時
