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目の前に何故この人がいるのか…

相変わらず読めない表情をした不二先輩と向かい合って座っている。

この状況になったのは先輩にカフェに行かないかと誘われたからだ。
断ろうとしたが、なんて言うか、まぁ、ケーキに釣られました。
大切な用らしいし、別にいいじゃん!

なんて心で言い訳をしながら、目の前にある頼んだばかりのケーキを口に入れる。
うん、めちゃくちゃ美味しい。

「ふふっ君は本当に幸せそうにものを食べるよね」

「あ、ありがとうございます?」

褒められてるのかどうかなんて良くわかんないけど、とりあえず紅茶を喉に通す。

「それで、本題にはいるんだけど…君たちは付き合ってるって事でいいのかな?」

「え、え?急に何の話ですか!?」

危うく紅茶を吹き出しそうになる。
「そうですけど…」と言えば先輩はさほど興味がなさそうに頷くだけだった。

「それでなんだけど、越前のこと。君は好きかい?」

なんで、そんなに爆弾投下してくるんですか?不二先輩に何かしたっけと思いながら
答える。

「そりゃ、好きですよ」

ちょっと恥ずかしくて顔に熱が溜まる。
そう言えば先輩は「ふふ、顔が赤いね」
と笑った。

本当に何が聞きたいんだこの先輩は。
からかわれているだけなのか?

「結局何が言いたいんですか?…私が恥ずかしい思いをするだけじゃないですか。」

先輩が口にティーカップを運ぶ。
そして目を開く。彼の目を開いたところをみたのはいつしかの試合の時以来だ。
それにビックリしていると、彼はゆっくりと口を開く。



「越前が好きなところ悪いけど…彼には気をつけた方がいい。」

〇→←〇



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作者名:みみみみみ | 作成日時:2019年4月14日 23時

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