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〇 ページ8
私は最初から彼のことが大嫌いだった。
いつも大好きな彼女のそばにいて。
彼女の好きな人で。
それにいつも嫉妬していた。
私は最初から彼のことが大嫌いだった。
いつも私のそばをうろついてムカつくと思えばすぐどっかいって、生意気だと思えば優しくされて。朋花ちゃんと仲良くなったのだって、堀尾くんと話をするようになったのだって、彼のおかげだった。
私は最初から彼のことが大嫌いだった。
私が周りの声に怯えている時。
話しかけてくれるのはいつだってあなたで、私が助けて欲しいと願うとその場にいつも現れて、助けてくれた。
私はそんな彼が大嫌い
…だったはずなんだ。
もう本当は気づいてるんだ。
彼のそばにいるだけで、関わるだけで教室が校庭が、何もかもキラキラして見えた。
彼の温もりが、声が、優しい瞳が。
「私も越前くんのことが大好きです」
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作者名:みみみみみ | 作成日時:2019年4月8日 18時