あんたの笑顔が。【越前リョーマ】 (ページ4)

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何を言ってるのか全然わからないし、なんでこの状況になっているのかもわからない。

目の前のこの人が顔を近づけてくる。
嫌だ、それだけは嫌だ。

「いってぇ…」

気がついたら、彼の手を叩いて振り払っていた。それが逆に彼の怒りに触れてしまったのかもしれない。

彼の笑顔が消え、私の首を掴む。
そして、床に叩きつけた。
息が上手くできず、苦しい。

「大丈夫だから、ちゃんと優しくするから、な？」

その言葉と同時にとシャツを破りダメにされる。思考が追いつかない。

必死にもがくが男に力で勝てる訳もなく。
足掻きも直ぐに押さえ込まれてしまった。

「ずっとずっと、好きだったんだ」

知らないよ。そんなの知らない。
苦しくて、悲しくて、痛くて、助けて欲しくて。今の私はどうすることも出来ないの？

このまま、私はこんな男に。

抑えきれず涙が溢れ出す。

目をぎゅっと瞑ると、拘束されていた腕が開放される。

驚いて目を開けると、そこには苦しそうな顔をした越前リョーマが立っていた。