あなたの笑顔に。【テニプリ】 (ページ9)

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すごく後悔している。
昨日の記憶を消したいと何回も思った。
何故あの時抱き締め返してしまったのか、それを考えるだけで…

「危ない！！」

「ほへ？」

ごつっと鈍い音が響く。
気づいた時にはもう倒れていて、あ、そういや試合中だったなと後悔したがもう既に時は遅く、私の意識は途切れたのだった。

「顔面にボール食らうとかお前アホだろ？」

「その通りでございます…」

海堂先輩にデコピンを食らわされる。
やめて！これ以上私の怪我を悪化させないでぇぇえ！

「ここまで運んでくれたんですよね、ありがとうございます」

「ﾌｼｭｰ、別に大したことじゃない、気にするな」

相変わらずイケメンなマムシ先輩に涙しつつなんでこんなミスをしたかを聞かれた。
普段ならこんなミスはしないから気になったのだろう。

「越前リョーマに抱きしめられてから変に意識しちゃって」

なんていえるわけないだろうが！と思い。とりあえず寝不足と言うことにして言い訳タイムは終了した。