孤独。【チェンソーマン】

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あの後、何杯もおかわりした
アキは少し引き気味だったけど、関係ない


早「目冷やせ」

『何これ』


渡してきたのは布に巻かれた歪な四角の形をしたやつ


早「保冷剤。知らないのか？」

『ホレーザイ？』

早「んー…まぁ簡単に言えば氷みたいなもんだ。泣いたら目、腫れるから冷やせ」


ホレーザイというものを受け取り、目に当てると冷たかった


『冷たい…』

早「そりゃ冷やすやつだからな」


冷たくて気持ちいい


『これ、いつまでこのまま？』

早「溶けるまでだ」

『長くない？』

早「長いな」


じゃあ溶けるまで目が見えないままか


『アキは、悪魔嫌い？』

早「嫌いだ」

『でも、私も悪魔と同じだよ』

早「知ってる」

『じゃあなんで殺さないの？私が人を殺したって事にして殺せるじゃん』

早「何だ。お前は俺に殺されたいのか」

『殺されたくないよ。死にたくもない。だけど皆私を殺そうとしてきたから』


私人間殺したことないのにねー、と言う
本当だよ、悪魔しか殺してこなかった


『アキは優しいね』

早「俺は優しくないぞ」

『なら何で毒の入っていないご飯くれるの？』

早「普通、飯に毒なんか入れねぇよ」

『そうなの？』

早「そうだ。お前、今まで何食ってきた」

『んー…悪魔？と…捕まってからは…何だろ…』


何も食べてなかったような気がする、といえば怒られた


早「いくら魔人でも体のつくりは人間と同じだから食え」

『うん。ご飯に毒、入れないでね』

早「入れねぇよ。そんな陰湿なこと俺はしない」



保冷剤は温くなっていた

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