孤独。【チェンソーマン】 (ページ9)

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早川side

2人が出てから３時間が経った

今頃アイツは岸辺さんに扱かれているだろう

じゃがいもの皮を向いていると玄関のドアが叩かれた

誰だ…？

岸「アキ、俺だ」

岸辺さんだ
でも、なぜ岸辺さんが帰ってきてる？

ドアを開けると、Aを背負っている岸辺さんがいた

早「どうしたんですか」

岸「熱中症おこしてぶっ倒れた」

早「はぁ？？」

この時期に熱中症？

…まぁ、コイツは今まで夜しか活動していないと言っていたし、最近は気温が急激に上がり始めているから分からなくもない

後ろのAを見ると、デコには冷却シート、水をぶっ掛けられたのか髪が湿っている

岸「太陽の光に慣れさそうと立たせたらぶっ倒れた。すまねぇ」

珍しく謝る岸辺さんに少し驚いた

早「…まぁ、太陽の光には早く慣れてほしいですけど…
　取り敢えずリビングに運んで下さい」

冷蔵庫から氷枕と氷嚢を取り出し、頭や脇など、色々なところを冷やす

寒いぐらいに冷房も効かせた

早「岸辺さん、飯食って行きませんか」

岸「そうする」

人ん家で酒を飲みながらテレビをみる

『…ん”』

Aが目を覚ました

早「気分どうだ」

『…それ、岸辺にも言われた…ちょっとマシ』

のそり、と起き上がるAに水を飲ませる

『殺されるかと思った…』

岸「すまねぇ」

『げ、なんでいるの』

岸「飯食ってから帰る」

飯の前に酒で腹満たされそうだけどな

早「頭痛くねぇか」

『まだちょっとだけ』

早「そうか、ならまだ寝とけ。飯出来たら起こすから」

『うん』

再び寝転がったAは、岸辺さんの方をじーっと見つめた

岸「……なんだ」

『…殺さないの？』

まただ、と俺は思った

Aは、初対面の人間に必ずそう聞く
特に、自分に危害を与えようと思わない人間に対して

岸「俺はお前を鍛える為に来た。殺しちゃあ来た意味がねぇ」

『ふーん』

Aはそのまま氷枕を持ったままゴロゴロと転がって行き、岸辺さんの隣に寝た

岸「どうした」

『別に、なんとも』

そうは言いながらも、その後飯ができるまでずーっと岸辺さんのコートやら何やらを弄っていたのを俺は見ている

そして、されるがままに弄られながらテレビを見ている岸辺さんも

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