・ ページ4
「うわっ人数多いっ！」
ハロウィンの渋谷は、愉しげで、でもどこか怪しい雰囲気だった。
「...家で本読みたい」
「インドア男子め！外を楽しみなさい！」
結局、お菓子を食べ歩くだけと言う、散歩のような状態になった。
「座ろうよ」
「歩くの疲れたしねー。あ、私一番乗り！」
そういってベンチの半分を占領する。
どうぞ、と言われたので、ボスっとあつきも座る。
ゆりはアメを口の中にほおり込んだ。
「いやぁ、なんか楽しいね」
二人でボーッと空を見つめる。
秋は日が短い。もうすっかりあたりは暗い。
スマホは6:30を示していた。
「何時までいあるの？」
「10時！花火があるってさ」
花火か。季節外れだな。
「あー、いっそのこと、何か空から降ってこないかな〜飴とか」
「異常気象?」
「いや、何か....って結局異常気象か」
すると。
空が、一瞬優しく光る。
「え、花火!?もう10時!?」
「いや、違う....」
た〜す〜け〜て〜!
小さく声が聞こえた。
「え、前？後ろ？」
あつきは、真上を見上げて、絶句する。
「ゆり、上だ！上を見ろ！」
「へ？」
ゆりの目が写し出したのは....
「た〜す〜け〜て〜！」
真っ白い服を着た、小さな女の子が。
ーー空を垂直に落ちてきている。
「「はぁぁぁぁぁぁ!?!?」」
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 2人がお気に入り
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
名無しのなーちゃん - こんにちは、天（そら）で参加しております、名無しのなーちゃんです。いつも楽しく読んでます！まるでハロウィンロードにいるかのような気分になれる物語が素敵です！続きも楽しみにしてます。 (9月17日 11時) (
レス) id: 0caca33ed5 (このIDを非表示/違反報告)
瀬戸こすず - ありがとうございます！企画ページに載せておきます！ (8月23日 16時) (レス) id: e4d17b1f4b (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：百点花丸 | 作成日時：2023年8月23日 12時
