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プルルルルッ プルルルルッ
電話がかかってくる。
見ると、"仁科ゆり"と表示されていた。
ピッと通話ボタンを押して、電話に出る。
「....もしもし」
[あつきー！今日の夕方暇ぁ？]
スマホから、弾けるような声が聞こえる。
思わず耳からスマホを遠ざけた。
「暇ですけど？お友だちが沢山いる君と違って」
[なんか皮肉っぽいんだけど]
「皮肉なんだよ」
[自分で言うな！]
でさ、とゆりが声のトーンを落とす。
[あつきはどうせ年中暇でしょ？よし、年中無休な私があつきを誘ってあげよう]
「....やっぱ切るわ」
[ちょ、待て！ゴメンて]
「で、用件は？」
鈍感男。スマホの向こうでゆりは毒つく。
[だから...一緒にハロウィン、渋谷で祝おうよ！]
....えー。
わざわさ、あんな人混みのなかに突っ込むの？
そんな思考とは間逆の、前向きな回答をした。
「....行く」
[え、珍しっ。今日は天使でも降ってくるかな]
「マジな声で言うなよ」
はははっと二人して笑う。
[じゃぁさ、仮装してきてね！夕方６時、あつきの家に行くから]
「OK。じゃぁな」
[ほい、またな！]
まだ二人は知らない。知るよしもない。
今日、本当に天使が降ってくるだなんて。
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名無しのなーちゃん - こんにちは、天（そら）で参加しております、名無しのなーちゃんです。いつも楽しく読んでます！まるでハロウィンロードにいるかのような気分になれる物語が素敵です！続きも楽しみにしてます。 (9月17日 11時) (
レス) id: 0caca33ed5 (このIDを非表示/違反報告)
瀬戸こすず - ありがとうございます！企画ページに載せておきます！ (8月23日 16時) (レス) id: e4d17b1f4b (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：百点花丸 | 作成日時：2023年8月23日 12時
