ha-ha

…*°9 ページ9

「小瀧ってほんと後輩にモテるね」



おいもパンを頬張りながら言う友達は、また後輩の女の子に絡みに行った小瀧を呆れた目で見てる。



「…なんであんなんがモテんのか分からない」


「顔がいいからでしょ」



…即答かよ。
顔いいやつは中身クズなんだぞとあの超ニコニコしてる子たちに今すぐ言ってあげたい。



騙されてるぞー。
人の弱味を握って足を触る変態野郎なんだぞー。



「A、食べなよ。じーっと見てないでさぁ笑」


「嘘、見てないから」



急いで視界をやきそばパン一色にする。
あんなやつよりやきそばパンのがよっぽど癒されるわい。



「私昼休み中に神山先生にプリント渡しに行かなきゃいけないんだけど、来る？」



急に出てきたともの名前にむせそうになった。



もう、誰が何を言っても怖い。笑



「プリント？あったっけそんなの」


「英語ダメだから、私だけ特別宿題出されてる」



へー。特別、ね。



こういうのあるから教師はやだねもう。
故意じゃないって分かってるから余計に。



「…ついてく」


「そう。あ、やきそば落ちるよ」



一本タラーンと垂れてただらしないのを乗せて最後の一口にかぶりついた。



午後の授業、何だったかな。

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